2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「「オベリスクとエッフェル塔」について」について

「「オベリスクとエッフェル塔」について」にhamachanさんからコメントと「メイク・ワーク・ペイ」というTBをいただきました。 どうも、誤解があったようで、論点二つが混線していたようです。整理してみます。 一つ目の論点。私の論点です。健康で最低限…

「オベリスクとエッフェル塔」について

「オベリスクとエッフェル塔」に、hamachanさんから、コメントをいただきました。 何か、誤解があるような気がします。 現在の日本の生活保護制度は普遍的なものであることは、承知しています。そして、それに賛成です。運用には問題があるのかもしれません…

オベリスクとエッフェル塔

パリにあるオベリスクとエッフェル塔どちらも高いものですが、構造は全く違います。オベリスクは岩から切り出した一枚岩。組み立てたものではありません。エッフェル塔は鋼材を複雑に組み立てたもの。どちらが高いかと問われれば、もちろんエッフェル塔の方…

個人企業経営状況調査 その3 金利

「個人企業経営状況調査 その2」の続きです。 一般的に言えば、中小企業ほど金利上昇に弱いでしょう。では個人企業はどうでしょうか? 金利が1%上がると利益がどれぐらい減るのか、調べてみようと思いましたが、限界があります。まず、利益が営業利益しか…

6月の貿易収支黒字は再び縮小に転じました

5月は久しぶりに黒字幅が前年同月より拡大し他のですが、6月は再び縮小に転じました。ただ、減少幅は5.9%で、それほど大きくはありません。輸出が14.4%増加し、輸入は18.2%増加しました。 6月までの累計額を見ると、貿易収支の黒字(バラン…

平成17年 簡易生命表

個性労働省から、平成17年の簡易生命表が発表されました。 男性がこちら↓ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life05/hyo-m.html 女性がこちら↓です。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life05/hyo-f.html この表については、平均寿…

経済学は難しい

ラスカルさんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20060724/1153750286)を、読んで、同情に堪えません。専門家は大変です。 幸いなことに、私は周囲の人間に経済学に通じているとは思われておらず、経済学批判を聞かされるは、まずありません。ただ…

個人企業経営状況調査 その2

「個人企業経営状況調査」の続きです。 売り上げが伸びなくても、ある程度の投資は必要でしょう。 設備投資額と利上げ高設備投資率産業投資額投資率製造業478千円4.7%卸売・小売業480千円2.3%飲食店・宿泊業311千円3.5%サービス業42…

「抑止力?」について

「抑止力?」で、紹介したサンクトペテルスブルクでの記者会見の小泉総理の回答ですが、こんなものだったようです。逐語的に記録したものは見あたりませんし、いくつかバージョンがあるのですが、その一つです。 1 日本は常に安全確保に、しっかり取り組ん…

個人企業経営状況調査

総務省統計局が平成17年の個人企業経営状況調査の構造編を発表しました(http://www.stat.go.jp/data/kojinke/sokuhou/nen/pdf/gaiyou.pdf)。 調査の概要はこちら(http://www.stat.go.jp/data/kojinke/gaiyou.htm)ですが、個人経営の企業の4,000事…

格差と亀裂

「有期契約労働者の賃金 その2」で、有期契約労働者の持っている正社員との格差に対する意識をご紹介しましたが、格差を考えることの難しさを示す統計があります。 連合総合研究所が2006年4月に行った「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート」で…

「「伊東光晴著 『現代に生きるケインズ』」について」について

「「伊東光晴著 『現代に生きるケインズ』」について」にecon-economeさんから、コメントをいただきました。 ずれたお答えになってしまいそうなのですが、少し、思うところを。 まず、経済学の発展についてです。経済学が発展するには、二つの原動力があるよ…

「伊東光晴著 『現代に生きるケインズ』」について

「伊東光晴著 『現代に生きるケインズ』」で、取り上げたこの本について、 econ-economeさんが、「『現代に生きるケインズ モラルサイエンスとしての経済理論』を読む」という非常に分かりやすい、的確な解説を書かれています。 同時に、大きな問題の提起も…

交易条件悪化の効果 数値例

「2006年1-3月国内総生産速報 その3」で説明した交易条件悪化の効果を示す数値例を作ってみました。 実質で見た三面等価の原則が成立している例。 1-1 外国から原材料を50購入して、150単位の国内財を生産し、国内財50単位を輸出して原材…

抑止力?

17日夜のNHKの総理記者会見の中継を見ていたのですが、ロシアのメディアの日本の軍事ドクトリンに関する質問に答えて、小泉総理が先制攻撃する意図はないが、抑止力を保有するというニュアンスの発言をしたように聞こえたのですが、聞き間違いでしょう…

有期契約労働者の賃金 その2

この記事は、厚生労働省の「平成17年有期契約労働に関する実態調査結果の概況」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/06/h0614-1.html)へのコメントです。 今回は、「有期契約労働者の賃金 その1」で予告したとおり、同じ部署に正社員がいて、業務の専門…

有期契約労働者の賃金 その1

「契約社員 その4」の続きで、厚生労働省の「平成17年有期契約労働に関する実態調査結果の概況」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/06/h0614-1.html)へのコメントです。 今回はすべての形態を取り上げます。 正社員と非正規社員との賃金のバランスが…

ローレンツ曲線、ジニ係数

平成17年国民生活基礎調査には、参考としてローレンツ曲線とジニ係数が添えられています(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa05/sankou.html)。 全世帯と高齢者世帯のジニ係数の推移も載っています。 所得の範囲を変えると、当然変…

「ツバメ、もう巣立ちの時期?」について

「ツバメ、もう巣立ちの時期?」を読んで、この詩を思い出しました。 白楽天の「燕詩示劉そう(じいさんという意味の「そう」の字が変換しても出てきません。こちらをクリックしてください。→)」(http://www.c-able.ne.jp/~s-town/tsubame.htm) これを見…

伊東光晴著 『現代に生きるケインズ』

ここ数年間読んだ経済学の本の中で、一番衝撃を受けたもの。 83ページの冒頭 「ケインズによって開拓された国民所得決定理論は、新古典派の経済学のように経済主体の合理性という仮定の上に生まれる法則ではない。」 87ページ4行目 「これは新古典派の…

契約社員 その4

「契約社員 その3」の続きで,厚生労働省の「平成17年有期契約労働に関する実態調査結果の概況」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/06/h0614-1.html)へのコメントです。 今回は労働者の回答から考えてみます。 契約社員は、男女とも「主に当該有期契約…

契約社員 その3

「契約社員 その2」に引き続いて、厚生労働省の「平成17年有期契約労働に関する実態調査結果の概況」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/06/h0614-1.html)へのコメントです。 契約社員を雇用するには、雇用するなりの理由があります。事業所が挙げてい…

契約社員 その2

「契約社員 その1」の続きです。 パートタイム労働者には、女性が多いのですが、専門的な仕事をする契約社員ではどうでしょうか?表3で見ると、ほぼ男女半々妥当ことが分かります。これは、当たり前のようでいて、そうはない現象です。 嘱託社員では、男7…

契約社員 その1

「嘱託社員」の対で、契約社員を取り上げます。資料の出所は、同じ、厚生労働省の「平成17年有期契約労働に関する実態調査結果の概況」です。http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/06/h0614-1.html 契約社員というのはなかなか曖昧な概念です。この調査では…

5月の貿易収支は黒字幅拡大

「4月の貿易黒字(バランス)」の続きです。 5月の貿易統計です。http://www.customs.go.jp/toukei/latest/200604c.pdf 5月は久しぶりに黒字幅が前年同月より拡大しました。輸出が18.9%増加し、輸入の増加率を上回りました。 5月までの累計額を見る…

「末っ子の影響力」について

この記事は、「末っ子の影響力」に、シーラカンスさんからいただいたコメントへのお返事です。 ウーン・・・。お答えするのが難しいですね。 幾つか論点がありまして、かなり複雑なので、順番に整理して行きたいと思います。 その前に、明らかにしておきたい…

末っ子の影響力

「国民の生活意識」に引き続き、平成17年国民生活基礎調査からです。 今回は児童のいる世帯の状況です(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa05/1-3.html)。 図5をみると、少子化の進行がよく分かります。 次ぎに図6をご覧下さい。…

国民の生活意識

「一人暮らしのお年より増加」に続いて、平成17年国民生活基礎調査から、今度は、生活意識の状況です(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa05/2-5.html)。 平成15年のこの調査の結果を、「児童手当 その2」でご紹介したので、その…

一人暮らしのお年より増加

平成17年の国民生活基礎調査が発表されました(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa05/index.html)。 65歳以上の高齢者のいる世帯についてみると(表2)、全体の数は、勿論増え続けており、1,853万世帯になっています。全世帯…

18年度税収

17年度の決算が発表になりました(http://www.mof.go.jp/zeisyu/h1805.htm)。 税収等は49.1兆円で、当初予算比5.1兆円の増加です。この狂いは、歴代三位、バブル時期を除けばトップです(http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/siryou/sy1803c.htm)…