2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

パートの主婦も、働いているものの仲間なら

「専業主婦は、働いているものの仲間なんだろうか?」で書いたように、給料をもらって働いていない主婦も働く者の仲間だと考えるかどうかが、判断の分かれるところかもしれないと思っています。 最初から主婦(主夫)という方はあまり多くないでしょう。もし…

専業主婦は、働いているものの仲間なんだろうか?

3号被保険者制度について、さらに考えてみました。 「3号被保険者制度は不公平か?」で書いたように、この制度が必要になるのは、 ●働いていたときの所得格差より、老後の年金の格差を小さくする。 ○二人合わせた所得が同じであった夫婦、つまり、夫婦二人…

所得代替率は共稼ぎ世帯のほうが低いのか?

これまでは、よく、「専業主婦の世帯の妻は、保険料を払わなくてもいいのに年金がもらえるから、共稼ぎ世帯は損している。」と言われてきました。そうではないことは、「3号被保険者制度は不公平か?」で説明しました。 「共稼ぎ世帯は損だ。」のニューヴァ…

「引退した戦士たちと世代間格差」に思う その2

「「引退した戦士たちと世代間格差」に思う その1」では、カトー氏に対する反対論を書きましたが、カトー氏は、識見のある方で、今回のご意見にも大いに賛成できるところがあります。ただ、ご提案については少し無理があると思われるところがあり、対案を提…

「引退した戦士たちと世代間格差」に思う その1

2009年7月9日の日経新聞、「大機小機」にカトー氏が「引退した戦士たちと世代間格差」という題で年金とデフレについて論じられています。 「本石町日記」さんは、「本日(9日付)の「大機小機」のカトーさんは良かったです。ほぼ100%アグリー。私…

3号被保険者制度は不公平か?

「実際に支払われている老齢年金はどれぐらいの額なのか?」で、実態の話をしましたが、今回は制度論です。制度の中で最も話題になりやすいのが、第3号被保険者制度でしょう。 厚生年金の第3号被保険者制度は、専業主婦が保険料を払わなくても年金を受け取…

社会人のための『新しいマクロ経済学』解説 その47

「社会人のための『新しいマクロ経済学』解説 その46」の続きで、テキストの「3.3.3 モデルの枠組み」と「3.3.4 将来財市場と基本債券」に入ります。 2期間のモデルで説明されています。 仮定1 財の種類に関するもの=条件付き将来財 1 個人…

「年金保険料 免除申請」について

早期リタイア 万歳!というブログで「年金保険料 免除申請」で、こんなことを書かれています。 どう考えてもこんな制度が成り立つ訳無いですよね~?何人がこの制度を利用しているのか公表されていないので分かりませんが、保険料を一銭も払ってない人にたと…

社会人のための『新しいマクロ経済学』解説 その46

「社会人のための『新しいマクロ経済学』解説 その45」の続きです。 3.3 不確実性と資産価格 もし、「個人間の取引を捨象した代表的個人モデルが、多くの個人が資産市場で活発に取引している経済モデルに正確に対応している」(テキスト123ページ)…

「ジョブカット」じゃないでしょうか?

保守親父@労務屋さんが、「雇用・失業対策に近道はない」で、こう書かれています。 景気動向は底を打ったとも言われるわけですが、きょう発表された6月の日銀短観をみても企業はまだ相当の人員過剰感を持っているようです。しばらくはジョブレス・リカバリ…

人口推計 その2

「人口推計 その1」の続きです。 厚生労働省から平成20年の合計特殊出生率が発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai08/index.html 1.37です。もう一度、評価をしてみます。 判断の基準は前回と同じ、この二で…