2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

若い非正規労働者への依存ができなくなる理由

「低賃金ビジネスモデルからの転換の動き」に、少し補足したいと思います。外食産業や小売店などの一部には、若い人を非正規労働者として雇うこと、大量出店を続けることをビジネスモデルとする会社があります。 好況になると、若い人たちが正規の仕事に就く…

雇用と賃金を考える(2014年2月・パートタイム労働者)

2月のパートタイム労働者の動きです。 賃金から見ていきましょう。2013年の6月以降12月まで前年同月比マイナスが続いていた現金給与総額が、1月には1.5%のプラスに転換しました.。2月も0.4%ではありますがプラスになっています。 「雇用と賃金…

雇用と賃金を考える(2014年2月・フルタイム労働者)

「雇用と賃金を考える(2014年1月・フルタイム労働者)」の続きで、2月のフルタイム労働者の動きです。 まず、常用雇用からみていきます。産業計でみると、1月に引き続き0.6%の増加です。悪くない数字でしょう。事業所規模別にみると、30人以上の事業…

雇用と賃金を考える(2014年2月・常用労働者)

「「雇用と賃金を考える(2014年1月・常用労働者)」の続きです。 賃金から見ていきます。%はすべて前年同期比です。 2月は、なかなか判断が難しい数字になっています。 5人以上の事業所を見ると、現金給与総額は、1月の0.2%減少に引き続いて、0.…

低賃金ビジネスモデルからの転換の動き

「若者が働いている割合」で書いたように、外食産業では、そして場合によっては小売業もビジネスモデル転換の必要に迫られているようです。背景には景気回復があり、劣等財への需要が減り始め、正常財の需要が増え始めていること、若年者の労働市場がタイト…

若者が働いている割合

「パートタイム労働者の雇い負けが始まった?小売りと飲食店」では、雇う側の企業を対象とした毎月勤労統計からみた労働市場の動きを見ましたので、今回は、雇われる側の労働者(世帯)を対象とした労働力調査からみた動きをチェックしようと思います。 注目…

パートタイム労働者の雇い負けが始まった?小売りと飲食店

毎月勤労統計の2月確報が発表されました。パートタイム労働者の動きを検討してみたいと思います。 最初に、時間給に近い1時間当たり所定内給与を見ます。 1時間当たり所定内給与の増加率(%)産業5人以上計うち30人以上計全産業1.31.2卸売・小売…

フルタイム労働者の変化

「宿泊業、飲食サービス業のフルタイム労働者比率上昇」と書いたのですが、よく読んでみると、1月にはパートタイム労働者の多い他の産業でも変化が表れていました。 パートタイム労働者の人数が一番多いのは卸売業、小売業です。1月に367万人います。5人…

宿泊業、飲食サービス業のフルタイム労働者比率上昇

最近になって、飲食店で人手不足が発生しているという話を聞くことが多くなりました。 「雇用と賃金を考える(2014年1月・パートタイム労働者)」で「飲食サービス業等」と示したものは正確には「宿泊業、飲食サービス業」です。 中身は次の通りです。 大分…