2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

正社員と非正社員

総務省が16年事業所・企業統計調査の速報を発表しました。 http://www.stat.go.jp/data/jigyou/2004/sokuhou/youyaku/youyaku.htm この調査の魅力は、全数調査(悉皆調査)であることです。 普通の調査だと100の事業所があればそこから10だけ取り出し…

若い男女の意識は食い違っていない? その2

昨日、「若い男女の意識は食い違っていない?」で書いたことを、別な仕方で表現してみます。 相手に望むことだけを取って集計してみます。 まず、女性が男性に望む生き方は、次の通りです。 仕事優先 60.5% 両立 33.2% 家庭優先 5.2% これに対…

若い男女の意識は食い違っていない?

「「「パートナー」の必要性と「生きる意味」」について」について で「男性が生き方を変えるには、女性が男性に少なくとも自分に劣らない経済力を求めなくなる必要があるように思います。男性の生き方を決めるのは男性だけではないのでしょう。女性の生き方…

今年の2月はコウノトリには寒すぎた?

2月の人口動態統計速報が、発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/sokuhou/m2005/02.html 2月は1年のうちで一番出生数が少ない月です。でも、今年は少し異常ではないかと思います。去年は89,358人生まれたのに、今…

日本の高校生は不人情?

4月19日の日経新聞の「教育」欄で、日本青少年研究所の千石理事長が、日本の高校生は「いささか不人情ではないか。」と述べられています。労務屋@保守おやじさんのブログでも話題になっています。 http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050419 根拠は日米中…

日本人人口過去最高

「日本人男性が減り始めた。」で人口の話を書きましたが、12月の確報がでました。日本人人口は、126,206千人で過去最高です。 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm ようやく越えたという感じです。果たして17年はこれを越えられる…

『国家の罠』-「好きなこと」と「できること」-

最初にお断りしておきます。今日は統計はでてきません。 佐藤優『国家の罠-外務省のラスプーチンと呼ばれて』新潮社 http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/200503.html#10 を読みました。実に面白い本です。著者は同志社大学神学部を出て、ノンキャリアとし…

これからの若者は仕事を見つけられるか? その4

昨日の続きです。 昨日の「1997年からの長期不況」という表現に違和感を覚える方がいらっしゃるかもしれません。バブル崩壊後ずっと不況が続いているという印象が強いからです。 しかし、実際にはそうではありません。 戦後の日本では13回の景気循環が…

これからの若者は仕事を見つけられるか? その3

20歳から34歳くらいまでの若者は、団塊ジュニアの内若いグループです。若手団塊ジュニアとでもいいましょうか?若者が仕事を探すのにこんなに苦労しているのは、高度成長期以降初めてのことです。これは、彼ら、彼女らの責任なのでしょうか。なぜ、こん…

「育児保険 その3」について

「育児保険 その3」に労務屋@保守親父さんから丁寧なコメントをいただいていたのに、お返事が遅れてしまいました。 いただいたコメントは社会保険方式を支持するもので、いくつか論点があります。 一つ目は、保育サービスの提供を拡大する必要がある。この…

これからの若者は仕事を見つけられるか?その2

昨日の続きです。 では、現在、学校を出た若者向けのそれなりの仕事というのはどれぐらいあるのでしょう。 厚生労働省と文部科学省が共同で調査した今年3月卒業差向けの求人と2月1日での内定者数が発表されています。 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/…

これからの若者は職場を見つけられるか? その1

若者の雇用の問題を日経新聞が、経済教室で3回連続で取り上げています。 かなり関心を読んでいるようで、労務屋@保守親父さんも3日連続で取り上げ、コメントも多いようです。 http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050415 少し、考えてみました。 まず、若者…

病気の子の保育・大賛成

「育児保険 その1」にInoueさんからTBをいただきました。 詳しくはTBをご覧いただきたいのですが、この中で、二つの提案をされています。 一つ目は、軽い発熱や下痢程度でも、今は保育所は預かってくれないが、そういう子も保育所で預かり、医師が一日…

「労働力の超・売り手市場が到来する?本当かな?」について

「労働力の超・売り手市場が到来する?本当かな?」で、データの出所を書くのを忘れていました。 総務省の労働力調査、16年平均です。こちらからご覧ください。 http://www.stat.go.jp/data/roudou/2004n/ft/zuhyou/200200.xls すいませんでした。お詫びを…

労働力の超・売り手市場が到来する?本当かな?

「労働力の超・売り手市場が到来する?」へのコメントでシーラカンスさんに「出番ですよ」と呼び出しを受けてしまいました。数字の裏付けを、ということです。 さて、どうでしょうか。 まず、年代別の人口と雇用者の数、人口に占める割合を考えてみます。 2…

育児保険 その4

この育児保険シリーズに、労務屋@保守おやじさんから丁寧なコメントを、Inoueさんからすばらしいアイディアの盛り込まれたTBをいただきました。お礼を申し上げます。 お二人のコメント、TBを読んで、一つ重要なことを書き忘れていたことが分かりました…

育児保険 その3

坂東さんは「保険という形をとるメリットの第一は、すべての親が利用できるユニバーサルサービスを可能にすることにある。税財源ではどうしても所得や必要度による制限が避けられず」とされています。 しかし、そのような制限を加えるかどうかは、ものの考え…

育児保険 その2

「育児保険 その1」で、保険料を支払わない人に給付をしない仕組みが必要であるということを説明しました。今回は、給付の問題を取り上げます。 子育てに対する給付には、理論的には児童手当などの現金給付と子育てに必要なサービスやものを給付する現物給…

育児保険 その1

4月6日の日本経済新聞に掲載された、坂東真理子さんの「保育サービス抜本拡大」について労務屋@保守おやじさんが好意的な意見を書かれています。坂東さんのご提案の内容もがうまく要約されています。 http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050407 私は、坂東…

「派遣労働者の謎 その2 年収300万円稼いでいるか?」について

「派遣労働者の謎 その2 年収300万円稼いでいるか?」に対して「年収」さんからコメントをいただきました。 少し長くなるのでここで、お返事をします。 まず、私は、多分、派遣労働者の処遇は社会保障や企業内の福利厚生の面で正社員の処遇に劣っている…

派遣労働者の謎 その3 どんな職業に就いているのか?

昨日に引き続き、再び総務省の『労働力調査』です。 http://www.stat.go.jp/data/roudou/2004n/dt/zuhyou/701500.xls 派遣労働者の職業で一番多いのは、「事務従事者」で、41万人。全体85万人のおよそ半分ですね。次が、「製造・製作・機械運転及び建設…

派遣労働者の謎 その2 年収300万円稼いでいるか?

「派遣労働者の謎 いったい何人いるのか?」で、派遣労働者の数を調べました。 人の所得というものは気になるものです。派遣労働者の所得はどれ位なのでしょう。300万円稼いでいる人はいるのでしょうか。 実は、この300万円というのは、別にこれといっ…

派遣労働者の謎 いったい何人いるのか?

以前から、派遣労働者の実態を知りたいと思っていました。 派遣労働者の場合使用者が複数いるわけで責任も分担されています。また、派遣会社に登録している労働者が全員、実際に派遣されているわけではありませんし、複数の派遣会社への登録もごく普通のこと…

「我が社の合計特殊出生率」の安定性

「「我が社の合計特殊出生率」算出の勧め」へのコメントで、労務屋@保守親父さんが、不安定な指標ではないかという疑問を呈されています。ごもっともです。考えてみました。 まず、国全体の合計特殊出生率がどんな風になっているかから始めましょう。こんな…

「逆さ年齢」の勧め

中高年の女性が元気だという話を時々聞きます。男が元気がないとも言えます。ただ、この話、エピソードというかいくつかの事例で語られることが多く、女性全体、男性全体を捉えた比較はあまり行われていないように思います。 平均寿命は、女85歳、男78歳…

「「我が社の合計特殊出生率」算出の勧め」について

「「我が社の合計特殊出生率」算出の勧め」に労務屋@保守親父さんから、これは数値目標としては不適当ではないかという的確なコメントをいただきました。 コメントとしてもお返ししたのですが、私も政府が企業に、これを数値目標として設定するのを求めるの…

四半期決算

1月1日に、このブログを書き始めて3ヶ月になりました。 昨日までに、54本の記事を書きました。書いていてできのよかったものもありますが、「どうもなー」と思うものも少なくありません。書くことは初めてではありませんが、とそれがどれぐらい読まれて…

最強の焦土戦術

「ラジオ局の本質」でラジオ局やテレビ局に必要不可欠なものは電波であると書きました。 ならば、最強の焦土戦術は電波、つまり放送免許を捨ててしまうことです。しかし、そこまで行くと焦土戦術と言うより自殺です。企業が自分でそんなことはできません。そ…