病気の子の保育・大賛成

育児保険 その1」にInoueさんからTBをいただきました。

詳しくはTBをご覧いただきたいのですが、この中で、二つの提案をされています。

一つ目は、軽い発熱や下痢程度でも、今は保育所は預かってくれないが、そういう子も保育所で預かり、医師が一日一回往診するというものです。

いい案だと思います。他の子供から分けて、寝かせるための設備が必要ではないかと思いますし、多分、病歴を聴いたりする必要もあるでしょう。治療に際して、親の了解を得るkとが必要な場合があるかもしれませんが、軽い病気、体調不良程度ならこういう方法で対処できるだろうと思います。

二つ目は、重い病気で小児科病棟に入院が必要なとき、昼間、働く母親が付き添わなくてもいいように、保育士を配置するという案です。

こちらは、ほとんど何の障害もないように思います。お金だけの問題でしょう。

保育士さんの賃金がどれぐらいかを厚生労働省の賃金構造統計調査で調べてみました。

http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/kouhyo/data-rou4/data16/03.xls

113行目です。平均すると年齢、32歳、勤続7年で、月の給与が22万円、年間賞与が70万円ほどです。看護士さん(106行目)に比べると月の給与は3分の2位です。賞与はあまり差がありませんが。

病気の子を見るということで、少し高めの給与が必要でしょうが、社旗保険などの使用者の負担も400万円台ぐらいでしょう。

では、全国で何人ぐらい必要なのでしょうか。

厚生労働省の医療施設調査で調べてみると、

http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/160/2003/toukeihyou/0004689/t0099550/A0017_001.html

小児科のある病院の数は、3316。小児外科が336.病床数に随分差があるので、乱暴ですが、1病院あたり10人とすると3万6千人。

このあたりの計算、どなたか現場をよくご存じの方教えて下さい。私には土地勘がありません。

あくまで試算にすぎませんが、年間経費は、おおくても2、000億円です。高すぎて手がでないというほどのことでもないように思います。

どちらの案も、働く女性が切実に必要としているものだと思います。大賛成です。

なお、Inoueさんからは、乳幼児医療の無料かは必要ないというご意見もいただいています。私は坂東さんのご提案のこの部分は既存の社会保険の枠組みで処理することが可能だと思って書いたので、その必要性、弊害についてはあまり考えていませんでした。過剰な需要が発生するというご指摘の通りかもしれません。

人気blogランキングでは「社会科学」の27位でした。クリックしていただいた方、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

 ↓クリックお願いします。

人気blogランキング