2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今回は、「3.1.4 裁定市場と市場の効率性」の解説です。前回示した「粗割引率1+rはp2÷p1、つまり将来財と現在財の相対価格に等しい」理由をもう一度考えます。 ここで重要なのは、裁定取引、あるいは裁定機会という概念です。社会人の中には現実…
2008年12月26日の毎日新聞のオピニオン欄が「どうする非正規雇用の大量解雇」という特集を組み、大阪大学の大竹先生、関根秀一郎派遣ユニオン書記長、川本裕康日本経団連常務理事が論説を書かれています。私は「大竹先生の論説」に思考を刺激されま…
基軸通貨国、現在でいえばアメリカ、がゼロ金利を実施したら、他の国に何が起こるかを考えて見ます。 大前提として非基軸通貨国は、資本移動をコントロールするための為替取引規制を行っていないものとします。 まず、円のレートと金利の関係を整理しておき…
「銀行の税金 19年度決算 」に引き続き、全国銀行協会発表の20年度(単独)中間決算です(http://www.zenginkyo.or.jp/stats/year2_01/details/cont_2008_interim.html)。 とても景気の悪い話です。 銀行の利益(億円)経常利益純特別利益税引き前当期…
11月の貿易統計が公表されました。「祝 原油価格大幅低下」で示したとおり、10月は対前年同月比21%の値上がりでしたが、11月は22%の値下がりです。 「原油及び粗油」の輸入価格(1リットルあたり円)」月価格(円)上昇率(%)1月45.31…
Baatarismさんが、基軸通貨の条件が「基軸通貨や決済通貨がどのようにして選ばれるかというのは、どうもよく分からないんですよね。単純に債権国であれば良いというわけでもなさそうだし、軍事や外交との関係もあるようなないような。」と書いてお…