2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「意欲のない若者」増加

29日の日本経済新聞の見出しが「『意欲のない若者』増加」です。2004年平均の労働力調査が発表されたのを受けての記事です。 文中には、「特に目立つのが若年層の男性の『労働離れ』だ。」とあります。15歳から24歳の労働力率が低下したのを根拠に…

日本人は減り始めたのか。

日本人は減り始めたのだろうか。総務省統計局が出している人口推計をみて、そんなことを思いました。 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm#05k2-1 この統計、統計局のHPを開くと消費者物価指数、消費支出、完全失業率と並んで特別に表示さ…

「NHK番組改変、何が問題か」について

「NHK番組改変、何が問題か」について NHKの予算が国会で審議されるのは、国から予算が流れているからではありません。 国は、NHKに対して、強制的に受信料を徴収する権利というか特権を与えています。民放にはこんな権利はありません。 NHKが勝手…

母子世帯 その3

昨日に引き続いて、母子家庭等調査を読んでみたいと思います。調査そのものには、昨日の本文でリンクを張っていますので、そちらからご覧ください。 昨日、母子世帯の母は、働いて収入を得ようとしている人たちだと書きましたが、それについてもう少しデータ…

母子世帯 その2

「全国母子世帯等調査」を少し読んでみました。情報が豊富な調査で、HPの内容も充実しています。(いくつかのpdfファイルに分かれているので、一つ一つのファイルへのリンクは張りません。申し訳ないです。) http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/01/h01…

母子世帯

いつも私が楽しみにしている「吐息の日々」を書かれている労務屋@保守親父さんが、平成15年に実施され、このたび発表された「全国母子世帯等調査」の母子世帯数、平成12年国勢調査の「女親と子供からなる世帯」の数の差について疑問を呈されています。 h…

児童手当 番外 その3

mさんから、「児童手当 その2」にコメントをいただきました。コメント欄ではお返事し切れそうにないので、番外 その3を書くことにしました。 mさんのコメントは、晩婚化して、出産時に働いているお母さんの年齢が上がると、給料も高くなっているため、児…

児童手当 番外その2

去年8月の人口です。 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm#05k2-1

児童手当 番外

終わりにするつもりでしたが、コメントをいただいたので、少し情報提供を。 何歳の女性が子供を産んでいるのか。 http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/youran/data15k/1-21.xls 25-29歳と30-34歳の方々が40万人台で主力です。 14年までは25-29歳の皆さんが…

児童手当 その8

そろそろ、このテーマも終わりにする時期が来たような気がします。 今日は経済への影響、社会への影響、家庭への影響を考えます。 まず、経済から。児童手当の導入が、経済格差の縮小につながるだろうこと、パートタイム労働者の賃金、女性の賃金の上昇につ…

児童手当 その7

児童手当を導入した場合の経済に与える影響を考えてみようと思ったのですが、財源をどうするかによって効果が違います。 そこで、財源をどうするかを考えて見ます。 今までついている予算のうち節約できそうなものを調べてみました。 http://www.mhlw.go.jp/…

「若い人たちから給料を奪っているのは、だれ?」について

「若い人たちから給料を奪っているのは、だれ?」について シーラカンスさんのご意見はごもっとも。 なぜ、そんな格差ができるのか。この格差は、放送局とその周辺外部企業との格差プラス正社員と非正規社員の差でしょうか。 会社四季報(ちょっと古いもの)…

児童手当 その6

今日は、企業の外への影響を考えてみたいと思います。 ひとつは生活水準の格差の問題です。子供のいる世帯とそうでない世帯との比較は、「児童手当 その2」でやりましたので、子のいる世帯同士の比較です。 世帯主、男性という意味ではなくその世帯でもっと…

児童手当 その5

今日(2005.1.13)の日本経済新聞の朝刊に自民、民主、公明の児童手当に対する姿勢の解説が載っていました。自民は慎重。公明は2,000億円ほどを投入して現在小学校3年までのものを6年生まで延長。財源は育児保険。民主党は3兆円を投入して…

児童手当 その4

今回は、企業の賃金体系への影響を考えてみます。 広く支給される高額の児童手当が導入されれば、企業の労使関係者はどのような反応を示すでしょうか。ここでは、労働組合があるような企業の正社員を対象に考えます。 このような手当ての創設は、子育ての経…

児童手当 その3

今朝の日本経済新聞朝刊の「少子化に挑む」でフランスの出生率が1.6から1.9に上がったことと子供手当てを結び付けて紹介していました。日本で高額の児童手当を作ると、子供を持つ家庭の負担軽減になるのは確実です。一方、少子化に効果があるかどうか…

児童手当 その2

前回に引き続き、児童手当について。 そもそも児童手当は必要なのか、優先順位は高いのかという議論をして見ようと思います。児童を持つ世帯の生活実感を調べたいということです。普通、世帯の格差を調べるなら、所得が高いかを調べればいいのですが、この場…

児童手当 その1

元旦から保守おやじさんは日経新聞の特集「少子化に挑む」を読んで軽くのけぞったそうです。(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050104) 私も今日のこの特集を読んで、少しだけのけぞりそうになりました。 記事の中で民主党の岡田代表が昨年発表した「日本復…

介護 追加

一昨日、書き込んだときには介護労働安定センターのHPには調査結果がUPされていなかったので細かく紹介できなかったのですが、昨日見るとUPされていました。 http://www.kaigo-center.or.jp/oshirase/ishiki_tyousa_h16.pdf 調査の名前は、「介護労働者の働…

介護

昨日(1月4日)の朝日新聞の夕刊に「介護職員7割が『不安や不満』『賃金安い・評価低い』」という見出しの記事が出ていました。 介護労働安定センターの調査結果の紹介です。3000人から回答を得たそうですから、かなり信用できるでしょう。 他の職場…

就職低水準

旧聞に属しますが、12月29日の日経新聞に「雇用ミスマッチ続く 求人内容絞り就職低水準」という見出しの記事が載っていました。 完全失業者数が減っていること、完全失業率も4.5%まで低下していることを紹介し、日本総研の山田研究員のコメントを載…

開始

政治、経済、労働、社会問題について、書こうと思っています。よろしく。