2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

働き盛りの男性の4月の就業率はリーマンショック前を下回っている。

「働き盛りの男性の就業率はリーマンショック前を再び下回った。」の続きです。 労働力調査の2016年4月分が発表になりました。不調です。 2月分では「働き盛りの男性の就業率はリーマンショック前を超えた。」と書けたのですが、3月に続いて、35歳…

商業動態統計速報

小売業の売り上げは、11兆4860億円で前年同月比0.8%減少と良くないように見えるが、価格が低下している燃料小売業を除くと、10兆627億円で0.7%増加しているので、悪いとも言えない。 7月分にならないと、15年7月分から追加された無店…

自由参入と品質保証

「保育所について」で、書いた件について、「国政選挙論点シリーズ(1)」で、次のような提案が行われています。 具体的な流れはこうです。まずは、国が「すべての児童に幼児教育の権利」を保障します。その権利の対価として、すべての児童が保育サービスの…

毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き(補足)

「毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き」で、「フルタイムの雇用が増えていることも手掛かりになります。」と書きましたのでそのデータを。 フルタイム常用雇用の動き(実績)月季節調整済み指数同左前月比原指数前年同月比14年12月101…

ポスト氷河期世代のコーホート合計特殊出生率

ポスト氷河期世代をどう定義するのか、難しいのですが、とりあえず1981年から1985年生まれとしておきます。 「氷河期世代のコーホート合計特殊出生率」でやったのと同じように計算をします。 平均出生数(人)年齢1966から70年生まれ1981…

氷河期世代のコーホート合計特殊出生率

「2015年の出生数は、100万人を超え、前年も超えた。」ことも重要ですが、女性の出産行動も重要です。一定年齢までに何人の子供を産むかというのは、女性が生まれた時代によって変化を続けています。基本的には晩産化が進み、出生人数が減っていくの…

2015年の出生数は、100万人を超え、前年も超えた。

「11月は出生数増加、15年の100万人割れは回避できたよう」と書いていましたが、実績は1,005,656人でした。14年の出生数、1,003,532人を2,117人上回りました。 年後半、前年を下回ることが多くなっているので、これが来年も…

毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年3月)」などでパートタイム労働者の雇用の動きを追ってきましたが、かなりの期間、拡大基調が続いてきました。特に15年には前年同月比4%台という高い増加率が続いていました。それが16年に入ってから…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年3月)

3月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.1%の増加です。15年1月以降、1.9%から2.3%の狭い幅の中で増加が続いており、2%程度が巡航速度になった感がありますが、中身が変わりつつあります。3月の内訳をみるとフ…

労働市場の流動性とブラック企業

2016年5月16日付の日経新聞朝刊、「経済教室」に慶應義塾大学の山本勲先生が「総労働時間の上限規制を」という題で書かれています。 この中で「日本には違法に長時間労働を強いる『ブラック企業』」が存在するといわれる。本来であれば、そうした企業…

「不況は潜在成長率を下げる」に賛成

2016年5月14日付日本経済新聞朝刊の大機小機欄にカトー氏が「不況は潜在成長率を下げる」と題して書かれています。中身を紹介します。 データを見ると潜在成長率は景気の循環局面によって、上下動する。つまり、好況の時に潜在成長率は上がり、不況の…

消費税率の引き上げは、小刻みに

「2015年度の税収予想(3月実績から)」で説明している消費税率ですが、引き上げ延期の声が強くなっているようです。 すでに3%などの大幅な税率引き上げが経済に影響を及ぼすことは明らかになっています。大幅ではなくても税率を変更するのであれば可…

少子化対策 就職氷河期の男性の雇用の改善を

「男性にとって結婚はぜいたく品ではないと思う 30代後半」で取り上げた現在の30代後半はおよそ10年間続いた就職氷河期に世に出た世代の後半です。前半の40代前半も含めて、雇用と有配偶の関係を2016年3月で調べてみました。参考のために30代…

男性にとって結婚はぜいたく品ではないと思う  30代後半

「男性にとって結婚はぜいたく品ではないと思う」に続いて30代後半の有配偶率も調べてみました。意外でした。1年でかなり高まっています。なお、労働力調査で有配偶というのは現に配偶者を持っていることで、離別したまま、死別したままの人は有配偶者に…

男性にとって結婚はぜいたく品ではないと思う

「明暗分かれる30代前半と後半の男性 世帯形成」で、「ただし、労働力調査の子供は親子関係の中の子を表すので、30歳代の男性が60歳台の夫婦と同居している場合も夫婦と子供からなる世帯に含まれます。」と書いたのでので確認してみました。 3月の3…

明暗分かれる30代前半と後半の男性 世帯形成

「明暗分かれる30代前半と後半の男性」で書いた雇用の変化と世帯の形成は連動しています。一方的な関係というよりも双方向に影響を及ぼしていると考えるべきでしょう。ただ、現在の日本の状況を見ると、正社員である方が結婚し、子供を作りやすいという関…

明暗分かれる30代前半と後半の男性

「働き盛りの男性の就業率はリーマンショック前を再び下回った。」では、総務省の労働力調査の3月分から男性の就業率を考えましたが、今回は男性の正規労働者比率(人口のうちの正規労働者の割合)を出してみました。 男性の人口に占める正社員の割合(%)…

20/21歳正社員 2016年3月

総務省統計局の労働力調査による20歳、21歳の正社員の数です。ここまで絞るとサンプルサイズが小さくなり統計の値が不安定になるのは避けられません。人口の数字も不安定です。 「人的資本の生産が増えているかもしれない根拠 20/21歳正社員」でも書きま…

人的資本の生産が増えているかもしれない根拠 22歳から24歳正社員 206年3月

から時間が空きましたが、若年層の雇用状況です。 3月分の労働力調査の結果原表Ⅰ-2からデータをとりました。http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001151855 3月は、2014年、2015年とも正社員の数が前月より減っていたので。今年も…

働き盛りの男性の就業率はリーマンショック前を再び下回った。

労働力調査の2016年3月分が発表になりました。 2月分では「働き盛りの男性の就業率はリーマンショック前を超えた。」と書けたのですが、3月には再び下回ってしまいました。35歳から44歳層の悪化が目立ちます。2015年3月の93.2%さえ下回…

2015年度の税収予想(3月実績から)

「2015年度の税収予想(2月実績から)」に続いて、3月分の実績に基づく予想です。 3月分は合計で前年同月に比べて8.6%増えています。 2016年3月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)15,103,7185,930…

消費税の税収  2016年3月実績から

3月分が発表されました。http://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/h201603.htm 「消費税の税収 2016年2月実績から」に続き、3月分の実績をもとにした推計です。 計算方法は「消費税の税収 試算追加」と同じです。 消費税…