「
2015年度の税収予想(2月実績から)」に続いて、3月分の実績に基づく予想です。
3月分は合計で前年同月に比べて8.6%増えています。
2016年3月までの税収の動き(百万円)項目 | 所得税 | 法人税 | 消費税 |
---|
実績(A) | 15,103,718 | 5,930,654 | 12,998,707 |
昨年度同期実績(B) | 14,312,457 | 6,157,342 | 10,201,515 |
倍率(C)=(A)/(B) | 1.055 | 0.963 | 1.274 |
昨年度決算額(D) | 16,790,227 | 11,031,608 | 16,028,958 |
今年度予想(E)=(C)×(D) | 17,713,689 | 10,623,438 | ★17,526,870 |
今年度当初予算(F) | 16,442,000 | 10,990,000 | 17,112,000 |
超過予想(G)=(E)-(F) | 1,271,689 | △366,562 | 414,870 |
補正予算(H) | 17,590,000 | 11,741,000 | 17,112,000 |
超過予想(I)=(E)-(H) | 123,689 | △1,117,562 | 414,870 |
(注)
法人税は税率が25.5%から23.9%へ引き下げられており、課税所得が同じであれば税収は6.7%減るはずです。ただこのほかにもいろいろな改正が行われており、こう簡単ではありません。
国税としての消費税の税率は6.3%です。他に
地方消費税のものが1.7%あり、これを合わせて普通税率8%と言っています。これまでは
国税4%、
地方税1%でした。なお、平成29年(2017年)4月から、消費税率は、1.238倍の7.8%へ、
地方消費税率は2.2%へそれぞれ引き上げられます。
https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/shohi/h27kaisei.pdf
上の表では最
新月までの実績が昨年同期に比べてどれだけになるか、その倍率を計算し、その倍率を昨年決算額にかけて予想を出しています。ただし、昨年度の消費税の実績は税率変更と納期、中間での納入額の関係で、税率を引き上げてもその税金が納められるのは少し後です。そのためこのような方法で予想すると、予想がやや過大になります。このため、消費税は「
消費税の予想 2016年3月実績から」で行った予想によっています。
このように予測をすると、
所得税、
法人税、消費税で当初予算を1兆3千億円超過することになります。補正後の予算の見積もりはほぼ正しいことになります。
法人税は補正で増額が見込まれています。これが正しければこの二つの予想は過少かもしれません。
人気blogランキングでは「社会科学」の9位でした。今日も↓クリックをお願いします。
人気blogランキング