労働生産性の原動力は賃金上昇

生産性を上げなければ賃金は上がらないという議論がある。現在の日本では、因果の方向は逆だろう。 費用をほとんどかけずに生産性をアップさせることができるなら、「生産性アップ→事業者の利益向上」となるけれでも、費用がかかるとなれば、そうはならない…

続2021年7-9月期の労働力調査

7-9月期の雇用者は、前年同期比29万人(役員を除く雇用者なら34万人)増えている。これは、企業などが辞職、合意解約、解雇、期間満了、死亡を含めて退職した労働者をすべて補充して、なお、29万人労働者を増やせた、ということを意味している。これを人手…

続2021年7-9月期の労働力調査

7-9月期の雇用者は、前年同期比29万人(役員を除く雇用者なら34万人)増えている。これは、企業などが辞職、合意解約、解雇、期間満了、死亡を含めて退職した労働者をすべて補充して、なお、29万人労働者を増やせた、ということを意味している。これを人手…

相対的貧困率

相対的貧困率のまとめです。 1 2分の1乗とは相対的貧困率を理解するための下準備として2分の1乗を理解しておく必要があります。乗の計算は次のとおりです。Nの6乗=1×N×N×N×N×N×NNの5乗=1×N×N×N×N×NNの4乗=1×N×N×N×NNの3乗=1…

しばらく、忙しくて記事を書いていません。労働力調査が発表されたので、近いうちに書こうと思っています。

はてなブログ

ここでブログを始めることにしました。

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年10月速報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年9月確報)」に、数字のみ追加します。コメントは9月分確報に対するのものです。 常用雇用の増加率(%)月全体フルタイムパートタイム16年5月2.01.53.16月2.01.62.87月2.01.9…

1時間当たり所定内給与9月分確報

確報では「1時間当たり所定内給与9月分速報」よりも一般労働者が上方修正になりました。 1時間当たり所定内給与の変化率(%)年一般労働者パートタイム差1994年2.51.21.31995年1.50.31.21996年1.51.00.51997…

25歳から54歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前を少し上回っている

「35歳から44歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前に迫っている」の1年後です。 25歳から54歳の階級すべてでリーマンショック前より良くなっています。それでも金融危機前と比較すると25歳から54歳まででさらに42万人の仕事が必要です。…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年9月確報)

確報が発表されましたので、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年9月速報)」を更新します。 。 常用雇用は合計では2.7%の増加です。3月まで2%台前半の増加が続いていましたが、4月以降6カ月連続で2%台後半の増加しています。このう…

1時間当たり所定内給与9月分速報

「1時間当たり所定内給与8月分確報」に9月分速報を追加します。9月は土日の日数は変わらないのですが、秋分の日が土曜日に重なったので、平日が1日増えています。 1時間当たり所定内給与の変化率(%)年一般労働者パートタイム差1994年2.51.…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年9月速報)

9月分速報が発表されましたので、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年8月確報)」に数字だけを追加します。コメントは8月分確報のものですので、誤解のないようにお願いします。 常用雇用は合計では2.5%の増加です。3月まで2%台前半の増…

25歳から54歳の男性の9月の就業率は、リーマンショック前を少しだけ上回った

2008年9月15日のリーマンブラザーズ破たんから9年余りが過ぎました。 労働力調査の9月分が発表されました。「25歳から54歳の男性の8月の就業率は、まだリーマンショック前を少しだけ下回っている」で書いたように2008年8月には労働市場の…

票は夜開く

赤く咲くのは椎の花 緑に咲くのはユリの花 どう咲きゃいいのさ この私 票は夜ひらく 辞職 落選 非公認 私の人生 暗かった 過去はどんなに 暗くとも 票は夜ひらく 昨日選良 今日候補 明日は議員か ただの人 策ははかなく 当て外れ 票は夜ひらく 選挙ポスター …

25歳から54歳の男性の8月の就業率は、まだリーマンショック前を少しだけ下回っている

「25歳から54歳の男性の8月の就業率は、まだリーマンショック前を少し下回っている。」を書いてから1年、状況は大きく変わってはいません。2017年8月の労働力調査から。 2008年9月15日のリーマンブラザーズ破たんから9年余りが過ぎました…

1時間当たり所定内給与8月分確報

「1時間当たり所定内給与8月分速報」に、確報を追加しました。フルタイム、パートタイムとも帰属家賃を除く総合消費者物価指数の上昇率(0.8%、なお、9月は0.9%)を上回っています。両者の格差も縮まっています。 1時間当たり所定内給与の変化率…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年8月確報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年8月速報」を確報に変えます。 常用雇用は合計では2.5%の増加です。3月まで2%台前半の増加が続いていましたが、4月以降2%台後半の増加が定着してきています。このうち一般労働者(フルタイム労働者は…

1時間当たり所定内給与8月分速報

「1時間当たり所定内給与7月分確報」に8月の速報を追加しました。 1時間当たり所定内給与の変化率(%)年一般労働者パートタイム差1994年2.51.21.31995年1.50.31.21996年1.51.00.51997年3.31.61.7…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年8月速報

8月分の速報が発表されましたので、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年7月確報」に数字だけ追加します。コメントは7月分確報のままですのでご注意ください。 常用雇用は合計では2.7%の増加です。3月まで2%台前半の増加が続いていましたが…

「メンバー交代型二大政党制の悲劇」に向かうのか?

5年ほど前に「メンバー交代型二大政党制の悲劇」を書いたのですが、このときの予想に近いことが起こりつつあるような気がしてきました。 思想なき政党、理念なき政党による政治がうまく機能するのかどうか? 人気blogランキングでは「社会科学」の番外で…

1時間当たり所定内給与7月分確報

確報が出ましたので、「1時間当たり所定内給与7月分速報」を更新します。 7月は一般労働者の上昇率が回復しました。 1時間当たり所定内給与の変化率(%)年一般労働者パートタイム差1994年2.51.21.31995年1.50.31.21996…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年7月確報

確報が発表されましたので、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年7月速報)」を更新します。 常用雇用は合計では2.7%の増加です。3月まで2%台前半の増加が続いていましたが、4月以降2%台後半の増加が定着してきています。このうち一般労…

8月の勤労者家計の雇用環境見通し

消費動向調査の8月分の結果から、勤労者世帯の雇用環境見通しです。二人以上世帯の結果です。「7月の勤労者家計の雇用環境見通し」に続いて前年同月比改善しています。これで9か月連続の改善です。 雇用環境見通しだけではなく、収入の増え方の見通しも4…

1時間当たり所定内給与7月分速報

「1時間当たり所定内給与6月分確報」の続きです。6月に続いて7月もは土日、平日の日数が前年の7月と同じでしたのでフルタイムろうおづしゃについても数字が安定しています。 一般労働者(フルタイム労働者)の上昇率が0.7%とやや高くなりました。パー…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年7月速報)

7月分の速報が発表されました。http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/29/2907p/dl/pdf2907p.pdf 「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年6月確報)」に数字だけを追加します。コメントは元のままですので注意してください。 常用雇…

販売側からみた消費 昨年との比較7月 白物家電など

「販売側からみた消費 昨年との比較7月 百貨店など」の続きです。 7月は、白物家電、電子機器とも不調でした。 民生用電気・電子機器の国内出荷額(白物家電)の変化 前年同月比(%)月民生用電気機器(白物家電)民生用電子機器16年6月△5.4△5.1…

販売側からみた消費 昨年との比較7月 百貨店など

「販売側からみた消費 昨年との比較8月 乗用車」のまえに書くべきでしたが。百貨店など非耐久消費財の商品の売り上げはあまり良くなかったようです。 8月分です。 7月は大幅な増加が続いていた小型車、普通車が突然マイナスになったのですが、8月は小型車…

販売側からみた消費 昨年との比較8月 乗用車

8月分です。 7月は大幅な増加が続いていた小型車、普通車が突然マイナスになったのですが、8月は小型車は盛り返しました。普通車は2か月連続のマイナスです。ただ、前年が10%以上の大幅な伸びだったので反動と言えるでしょう。 四輪乗用車の販売台数の変化…

25歳から54歳の男性の7月の就業率は、リーマンショック前程度

「25歳から54歳の男性の7月の就業率は、まだリーマンショック前を少し下回っている。」を書いてから1年が経ちました。 7月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2017年97年との差08 年との差25~34歳94.090.29…

パートタイム労働市場の逼迫 宿泊・飲食サービス業

「パートタイム労働市場の逼迫 卸売・小売業」の続きで、に続いて、宿泊・飲食サービス業です。 卸売・小売業と同様、人手不足と言われていますが、労働投入は順調に増えています。1時間当たり所定内給与も安定的に上昇し続けています。賃金率は上がっていま…