「パートタイム労働市場の逼迫」では、調査産業計の結果を示しましたが、パートタイム労働者が最も多い卸売業・小売業の状況は次の表のようになっています。 労働投入が減りつつ、賃金率は上昇するという現象が時折みられます。17年上期もそうなっていますが…
パートタイム労働市場はかなり逼迫してきますが、まだ、賃金を上げても労働投入を増やせないというところまでは来ていません。 次の表は半年ごとに労働投入の変化率、と言ってもこの表の範囲では減少はありませんが、と賃金率の変化率、そしてソンヒである弾…
「1時間当たり所定内給与5月分確報」の続きです。 6月の確報です。一般労働者は0.1%上昇、パートタイム労働者は3.0%上昇です。格差は2.9%縮まりました。6月はカレンダー効果がないので自然な数字です。 1時間当たり所定内給与の変化率(%…
「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年6月速報)」に続いて確報が発表されました。 常用雇用は合計では3月まで2%台前半の増加が続いていましたが、4月の2.6%、5月の2.7%に続き6月も2.6%となりました。ギリギリではありますが2…
対策を考えるうえで、企業を二つの基準で4つに分類することが便利かもしれない。 最初の基準は、企業が労働者の能力と意欲をうまく引き出し、高い付加価値労働生産性をあげているかどうか。上げている企業は賃金支払い能力がある。 二つ目は、労働者から見て…
一つの国の人々を労働に関して分類すると4つになります。 第一 働いている人々 雇われて働いている人もいれば、一人で働いている人、人を雇いつつ自分も働いている人もいます。働きながら仕事を探している人もいます。雇用されてはいるが一時的に働いていな…
「D国の怒り、G国の不満」に関連して。 この言葉は、竜樹菩薩が書かれた中論にあります。と言っても竜樹菩薩は現在のインドの方であり、漢文で物を書かれたはずがありません。そもそも本を書かれたのではなさそうで頌を作られた、つまり口誦するための詩を…
6月分速報が発表されましたので、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年5月確報」に数字だけ追加します。コメントは5月分のままで修正していません。ご注意ください。 常用雇用は合計ではこれまで2%台前半の増加が続いていましたが、4月は2…
「6月の勤労者家計の雇用環境見通し」に続いて前年同月比改善しています。これで8か月連続の改善です。 雇用環境見通しだけではなく、収入の増え方の見通しも42.7から43.7へ改善しており、全体も42.4から45.0へ改善しています。また、耐久…
「販売側からみた消費 昨年との比較6月 最終 ガス」で6月は終わりで、7月のトップバッターは乗用車です。 これまで大幅な増加が続いていた小型車、普通車が突然マイナスになりました。内訳を見ると特定のメーカーだけが減っているのですが、なぜなのかは…
「販売側からみた消費 昨年との比較6月 民生用電子機器」の続きで、6月分はこれで最後です。 都市ガスは昨年11月から6月まで8カ月連続で増加しています。伸び率は下がっていますが、これは前年同月の伸び率が高かったせいもあるでしょう。今日から8月…
「販売側からみた消費 昨年との比較6月 チェーンストア、白物家電 」の続きです。民生用電子機器を付け加えました。テレビやオーディオ機器です。 上半期は前年同期比4.9%の増加です。このところ家電製品や自動車などの耐久消費財の購入が増えているよ…
「労働力人口は4年連続増加中」に関連して、6月の労働力人口です。6月の労働力人口は6,775万人でした。これは、リーマンショック前の2008年6月の6,740万人を35万人上回っています。2016年12月と2017年1月にも上回ったことがあ…
1年前の「25歳から54歳の男性の6月の就業率は、まだリーマンショック前を下回っている。」では、「働き盛りの男性の就業率は芳しくありません。」と書いていたのですが、今回は25歳から34歳、35歳から44歳ではリーマンショック前の就業率を上回…
「販売側からみた消費 昨年との比較6月 乗用車など」の続きです。どうも6月は日常の買い物はやや低調、高額品や耐久財は好調という結果の様です。 6月は5月が横ばいだった百貨店がプラスになりました。コンビニが久しぶりにわずかですがマイナスです。チ…
「販売側からみた消費 昨年との比較5月 乗用車」で書いたように自動車が好調でした。6月も好調です。耐久消費財がよく売れているのでしょうか?5月はスーパー、百貨店が不調でしたが、6月は百貨店も販売が増えています。逆にコンビニはマイナスです。 6…
「1時間当たり所定内給与5月分速報」を書きましたが、確報が出ましたので追加します。 日本では労働市場の需給がタイトになってくると、低賃金部門の方が賃金が上がり格差が小さくなるというのは、よく知られた(?)減少ですが、そのパターン通りです。ま…
「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年5月速報)」に続いて、確報が発表されました。確報はそれほど注目を集めませんが、パートタイム労働者(パートタイムで働いている方)の人数が修正されることが多く、これが平均賃金などさまざまな指標に影…
労働力の不足という認識から、移民が語られることが多い。 もし、移民政策を語るのであれば、少なくとも次の4点ははっきりさせてほしい。 1 職業選択、居住の自由を認めるのか? 認めた場合、低賃金の職場や田舎には移民が大勢集まることは期待できないだろ…
世の中には、個人では対処できない問題がたくさんある。こういう問題を抱えている人たち、いわゆる社会的弱者とは限らない、を支えるのが、強制力、権力を持つ国家とある種の連帯意識や伝統に支えられた社会である。経済は基本的には交換、取引なので起こっ…
「1時間当たり所定内給与4月分確報」に続いて、5月分速報です。確報は21日発表予定です。 1時間当たり所定内給与の変化率(%)年一般労働者パートタイム差1994年2.51.21.31995年1.50.31.21996年1.51.00.519…
「家計消費指数(17年4月)」とは違って、家計消費指数の5月分は改善です。4-6月期はどうなったのか気になります。4月の落ち込みが大きかったので、横ばいやマイナスという可能性もあります。 なお、これは一世帯当たりの消費の動きです。マクロで見…
「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年4月確報)」を数字だけ更新します。コメントは4月確報に対するもののままです。 4月分の確報が出ました。三月分ではパートタイム労働の投入が前年同月比マイナスになったことが注目点でしたが、4月にはプラ…
「35歳から44歳の男性の労働力率は2016年は横ばい」ですが、その10歳上は少しだけ改善しています。 2016年のこの年齢層は860万人で、10歳刻みで見た場合には35から44歳に次ぐ人数です。54歳だと年金の受給年齢になるまであと10年…
「25歳から34歳の男性の労働力率は2016年に上昇」ですが、35歳から44歳の男性の労働力率は2016年は横ばいです。実は、2016年には45歳から54歳の労働力率も上がっていますので、この年齢層だけが改善しなかったことになります。20…
「労働力人口は4年連続増加中」に関連して、25歳から34歳男性の労働力率です。この率は人口に占める労働力人口の割合です。こちらも景気循環に対応して上下しています。 最も景気が底を打てばすぐに上昇する訳ではなく、しばらく低下を続け、回復がある…
「5月の勤労者家計の雇用環境見通し」に引き続き、6月も改善が続いています。これで7か月連続の改善です。 雇用環境見通しだけではなく、収入の増え方の見通しも改善しており、全体も改善しています。 何回も書いていますが、雇用そのものの改善は続いてい…
日本の労働力人口が減っているという、不思議な意見があるようです。将来の問題なら別ですが、現在は増えています。4年連続増加です。 過去の最高は1998年の6,793万人です。2016年は6,673万人なので1998年に比べれば減っているという…
「35歳から54歳の男性の4月の就業率はリーマンショック前を下回っている」に続いて5月も下回っています。 5月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2017年97年との差08 年との差25~34歳94.491.091.4△3.00…
4月分確報結果です。 1時間当たり所定内給与の変化率(%)年一般労働者パートタイム差1994年2.51.21.31995年1.50.31.21996年1.51.00.51997年3.31.61.71998年1.11.9△0.81999年1.0…