2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ボーナス期の家計の動き その1

サラリーマンなら、そしてその家族でもボーナスをもらうのは嬉しいでしょう。 ボーナス時期の勤労者家計の所得と消費の動きを見ようと思うのですが、ちょっとややこしい問題があります。冬のボーナスは12月に集中していて、年によって変わることはあまりあ…

2015年7月になってもまだ男の普通の仕事は足りない

7月分の労働力調査が発表されました。 働き盛りの男性の就業率は次の通りです。 7月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2015年97年との差08年との差25~34歳94.690.289.4△3.8△0.835~44歳96.2…

消費 2015年7月分

家計調査で、7月分の実質消費支出が0.2%減少した。 消費の内訳をみると、耐久消費財が5.9%減少、半耐久消費財が2.3%増加、非耐久消費財が1.2%増加、サービスが0.7%増加である。今回の減少の原因は、耐久消費財にある。消費税率引き上げ…

販売側からみた消費 一昨年との比較 7月

6月はすべてマイナスでしたが、7月はチェーンストアを除きプラスです。 チェーンストアが消費税抜き、他は含むことを考えると、すべてやマイナスとみていいのかもしれません。やはり消費税の影響は強かったということでしょうか? 小売店の販売額の変化 前…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年6月分確報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年5月分確報)」の続きです。 常用雇用は、全体では2.1%の増加です。15年に入ってから2%程度の伸びが続いてます。フルタイム労働者(一般労働者)の増加率は1.1%です。パートタイム労働者の増加率は…

なぜ雇用は改善し続けているのか?

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年5月分確報)」で示したように、現在、雇用が拡大を続けていることは疑いがありません。 これはある意味では、不思議なことです。片岡剛志さんのコラム「回復ペースは強まるか?2015年後半の日本経済」の…

2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない その2

「2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない」では、所得税の源泉分の実績からみて、見積もりが過少になりつつあることを示しました。法人税の見積もりにも問題がありそうです。見積もりでは、2015年度は微減となっています。 しかし、日本経済…

起承転結は詩の作法

hamachan先生が、「でじゃびゅ」で、また懐かしい職業的レリバンスの話を取り上げられている。 職業的レりバンスについては、私の専門ではなく、関係者のご高見を承る程度にしておきたいのだが、大学教育については、「大学教育の基本的レリバンス」で次のよ…

3月も出生は増加

厚生労働省が人口動態統計の2015年3月分概数を発表しました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2015/03.html 出生は82,287人で、前年同月を2,918人上回っています。これで4か月連続で前年同月を超えています。 出生…

2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない

基礎的財政収支の改善方策についていろいろな議論が行われている。 議論の土台になっているのは、2015年度の税収見積りである。どうも当てにならないのではないかという気がしてきた。実績とのかい離が大きすぎるのである。実績は現時点では6月分(http:…

7月の自動車(登録車)販売

7月分が発表されました。 対前前年同月比増加率(%)月乗用車貨物車バス計4月△9.310.34.1△6.95月△5.87.61.1△4.26月2.717.823.54.77月△1.75.917.9△0.78月----9月----10月----11…

今回は違う?

This time is defferent. というのは、「今回だけはうまくいく」といった意味で使われることが多いようです。 今回の景気回復を過去二回の景気回復と比べてみました。今回は少し性格が違う景気回復になっているのかもしれません。 現象面から考えていきます…

今回が違うのは交易損失のためではなさそう

「今回は違う?」では、消費に刺激を与えるような税制の改正はなかったと書きましたが、税制改正と同じような効果を持つ(とりあえず)外生的なショックとして交易損失の減少があります。交易損失が減少していれば、生産規模が変わらなくても所得が増加しま…