税金

配偶者控除、配偶者特別控除、3号被保険者制度

この三つは、労働供給、特に女性の労働供給に大きな影響を与えるとされている。そして、それらは労働市場をゆがませ、正社員と非正社員の格差につながるとして、あるいは実質的に男女の格差を生み出すとして、廃止が主張される。 しかし、配偶者控除(https:…

2015年度の税収予想(5月実績から)

「2015年度の税収予想(4月実績から)」までは予想でしたが、5月分の実績が発表されました。ほぼ確定です。法人税の税収が補正予算の見込み額に及ばなかったことが話題になっています。 2016年5月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税…

消費税の税収  2016年5月実績

5月分の実績が発表されました。「消費税の税収 2016年4月実績から」で「この5月分が推計しにくいのが難点です。」と書きましたが、予想を700億円程下回りました 計算方法は「消費税の税収 試算追加」と同じです。 消費税の税収(100万円)月201…

2015年度の税収予想(4月実績から)

「2015年度の税収予想(3月実績から)」の続きです。 一般会計の租税、印紙収入の4月分が発表されましたが(http://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/h201604a.htm)、合計では前年同月に比べて7.2%増えています。4…

消費税の税収  2016年4月実績から

「消費税の税収 2016年3月実績から」に続き、4月分の実績をもとにした推計です。後は5月分を残すだけになりました。この5月分が推計しにくいのが難点です。 計算方法は「消費税の税収 試算追加」と同じです。 消費税の税収(100万円)月2014…

消費税率の引き上げは、小刻みに

「2015年度の税収予想(3月実績から)」で説明している消費税率ですが、引き上げ延期の声が強くなっているようです。 すでに3%などの大幅な税率引き上げが経済に影響を及ぼすことは明らかになっています。大幅ではなくても税率を変更するのであれば可…

2015年度の税収予想(3月実績から)

「2015年度の税収予想(2月実績から)」に続いて、3月分の実績に基づく予想です。 3月分は合計で前年同月に比べて8.6%増えています。 2016年3月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)15,103,7185,930…

消費税の税収  2016年3月実績から

3月分が発表されました。http://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/h201603.htm 「消費税の税収 2016年2月実績から」に続き、3月分の実績をもとにした推計です。 計算方法は「消費税の税収 試算追加」と同じです。 消費税…

2015年度の税収予想(2月実績から)

2月分の実績が発表されましたので、「2015年度の税収予想(1月実績から)」を更新します。 2月分は合計で前年同月に比べて3.4%増えています。 2016年2月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)14,491,1745…

消費税の税収  2016年2月実績から

「消費税の税収 2016年1月実績から」に引き続き、2月の実績をもとにした推計です。 計算方法は「消費税の税収 試算追加」と同じです。 消費税の税収(100万円)月2014年度2015年度2016年度4月26,476△19,719-5月76,9…

2015年度の税収予想(1月実績から)

「2015年度の税収予想(12月実績から)」の続きです。2016年1月の実績に基づいて試算をしました。1月分は合計で前年同月に比べて5.5%増えています。 2016年1月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)13,823…

消費税の税収  2016年1月実績から

「消費税の税収 2015年12月実績から」の続きです。 1月分の実績が出ましたたので、データを更新します。計算方法は「消費税の税収 試算追加」と同じです。 消費税の税収(100万円)月2014年度2015年度2016年度4月26,476△19,…

2015年度の税収予想(12月実績から)

「2015年度の税収予想(11月実績から)」の続きです。12月分が発表になりました。12月分は合計で前年同月に比べて8%増えています。 12月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)11,005,2514,570,1418…

消費税の税収  2015年12月実績から

2015年12月分の税収が発表されましたので、データを更新します。計算方法は前回の「消費税の税収 試算追加」と同じです。 消費税の税収(100万円)月2014年度2015年度2016年度4月26,476△19,719-5月76,951△31,…

消費税の税収  試算追加

「消費税の税収」で書いたように、2014年度の2回目の5月(2015年5月)には、税率引き上げによる特殊事情があります。そこで、そのような要因のなかった2013年度の2回目の5月分(2014年5月分)に新税率6.3%÷旧税率4%をかけたもの…

消費税の税収

消費税の収入を月別に示してみました。 消費税の税収(100万円)月2014年度2015年度2016年度4月26,476△19,719-5月76,951△31,784-6月46,65420,961-7月1,189,8051,752,441-8月…

17年度に子育て世帯への現金給付を

「2015年度の税収予想(11月実績から)」で書いた、17年度からの消費税率の引き上げ幅を1%にし、9%の水準にとどめるというのは、軽減税率の議論を考えると無理があるかもしれません。 それならば、子供を育てている家庭に現金給付をしてはどうで…

2015年度の税収予想(11月実績から)

11月分が発表になりました。 9月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)9,959,8514,251,5418,114,059昨年度同期実績(B)8,995,6184,645,7565,922,830倍率(C)=(A)/(…

2015年度の税収予想(10月実績から)

10月分の実績(http://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/h201510.htm) が発表されましたので、試算してみます。 9月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)8,660,210960,8766,058…

2015年度の税収予想(9月実績から)

9月分が発表されました。所得税と消費税は好調です。法人税は不調です。この三つを合わせると好調です。好調すぎるのかもしれません。 9月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)7,792,256590,0444,624,544…

2015年度の税収予想(8月実績から)

8月分が公表されました。 「2015年度の税収予想(7月実績から)」で、「法人税は少し後で追加します。」と書きましたが、今回から追加します。 8月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)6,655,892404,9743,…

2015年度の税収予想(7月実績から)

「2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない」で「議論の土台になっているのは、2015年度の税収見積りである。どうも当てにならないのではないかという気がしてきた。実績とのかい離が大きすぎるのである。」と書きましたが、7月分が出たので…

2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない その2

「2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない」では、所得税の源泉分の実績からみて、見積もりが過少になりつつあることを示しました。法人税の見積もりにも問題がありそうです。見積もりでは、2015年度は微減となっています。 しかし、日本経済…

銀行の繰延税金試算、ほぼ消滅

26年度の決算(単体)が発表されました。25年度を書き忘れてしまったので、二つの年度について説明します。 経常利益は、25年度に5兆円を超え、26年度も5兆円越えを達成しています。特別利益、損失を加減した後の税引き前当期利益は、25年度は5兆円を超えまし…

配偶者控除の廃止で、女性の社会進出?大仰な。

配偶者控除の廃止、見直しが話題になっています。公平性とかいろいろな論点があると思いますが、その中で、女性の社会進出の障害をなくすためという議論があるようです。何とも大仰な議論だと感じます。 女性をいくつかのカテゴリーに分けて、廃止の効果を考…

繰越損失と法人税収

今回は、「経済へのショックと繰越損失」で説明した繰越損失と法人税収の実績を見てみましょう。国税庁の会社標本調査からのデータです。 次の表の通りです。 この表で繰越欠損金控除額というのは、その年の損益だけを考えれば所得があった企業について、そ…

経済へのショックと繰越損失

さて、今回は、繰越損失の税収への影響を考えてみましょう。 「繰越損失の仕組み」の最後に引用した条文にあるように繰越損失は過去9年分しか認められません。 2001年に900の損失(欠損)を出し、その後、ずっと毎年100の利益を出しているケースを考えてみま…

繰越損失の仕組み

「銀行の税金 25年度中間決算」で取り上げた繰り延べ税金資産と並んで法人税額に不規則な影響を与える繰越損失について検討してみたいと思います。なお。繰り延べ税金資産については「銀行の税金 その1」をご覧ください。 今回は、基礎として法人税と繰越損…

銀行の税金増加 24年度決算

全国銀行協会が、全国銀行の24年度の決算(単体)を発表しました。税金の支払額は急増しています。 経常利益と税引き前当期利益は、3年度連続で3兆円を超え、4兆円に迫っています。 銀行の利益(億円)経常利益純特別利益税引き前当期利益15年度5,1…

「国の一般会計23年度決算」に思う。

「国の一般会計23年度決算」の続きです。 4兆円という額を、主な支出と比べてみましょう。 社会保障関係費30兆円の12%にしかなりません。社会保障関係費を税金で賄うためには26兆円、税収を増やす必要があります。 文教及び科学振興費6兆円の三分の二。 …