消費税の税収  2016年4月実績から

消費税の税収  2016年3月実績から」に続き、4月分の実績をもとにした推計です。後は5月分を残すだけになりました。この5月分が推計しにくいのが難点です。 計算方法は「消費税の税収  試算追加」と同じです。 消費税の税収(100万円)
2014年度2015年度2016年度
4月26,476△19,719△36,007
5月76,951△31,784
6月46,65420,961
7月1,189,8051,752,441
8月1,294,4371,750,523
9月738,1161,150,537
10月1,089,6501,433,077
11月1,461,0172,055,561
12月745,479954,839
1月1,051,3651,295,959
2月1,792,5641,930,229
3月691,241825,325
4月1,702,1221,761,752
5月4,125,321(2,738,281)
16,028,958(17,497,950)
さて、前年度の4月までの実績、11,903,637百万円に対する今年度の4月までの累計の実績14,759,669の伸び率は、24.0%です。好調といえるでしょう。 4月までの実績に税率引き上げ前の2013年度の2回目の5月分(2014年のと5月分)の実績に基づく5月分の予想を加えると、17,497,950百万円になります。これは前年度の実績を9.1%上回る数字です。なお、国税庁から「平成27年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況について』(https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2016/shinkoku_jokyo/01.pdf)が発表されました。これによると、27年分の個人事業者の消費税の申告納税額は5,844億円で、前年実績を12%上回っています。 2014年の5月分の実績には2014年の3月の消費の実績が反映されているはずですので、この時期の駆け込みの影響で高くなっている可能性がありますので推定方法を変えてあります。同じ方法で4月分も予測していたのですが、281億円、1.6%だけの差でした。 この予想を補正予算案の見込み額、17兆1,120億円と比べると、3千8百億円ほどの超過になります。 さて、最後の月、5月の実績はどうなるでしょうか? 消費税は、法律上2017年4月から引き上げられることになっていますが、2019年10月までこの引き上げは延期される見込みです。地方消費税と合わせて2%という引き上げ幅は大きすぎて経済へのショックが大きすぎますし、タイミングが悪いときに引き上げることになったり、タイミングが悪いから延期となったりしかねませんし、政治家の負担も大きいので「消費税の引き上げは小刻みに」すべきだというのが私の意見です。 人気blogランキングでは「社会科学」の5位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング