2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

補完性の原理 その2

「補完性の原理」で紹介した回勅では、直接にせよ間接にせよ選挙を通じて選ばれた政府だけにすべての権限と責任を集中するのではなく、様々なアソシエーションの活動を守ることによって社会は良くなるという考え方が示されています。 様々なアソシエーション…

補完性の原理

「地方分権と福祉」で触れた「補完性の原理」ですが、その淵源は「ローマ教皇ピウス11世」の回勅”Quandragesimo Annno”にあるといわれています。回勅というのはローマ教皇が全世界の司教に送る手紙です。 「この回勅」は、1931年に出されたもので、1…

地方分権と福祉

「学校図書購入費はどこへ行った?」に続いて、地方分権の話です。 5月15日の週刊東洋経済で地方分権と福祉をめぐって、お二人の有識者への面白いインタビューが掲載されています。 まず、神野東京大学名誉教授の議論です。 「そこで忘れてはならないのは…

「ユーロ氏の肝臓病」について

「ユーロ氏の肝臓病」に 厭債害債さんの書かれている「ユーロ氏の肝臓病」というのはうまいたとえだと思います。 「それは問題国にとって債務の借り換えに何とかめどがついたと言うことでありあるいはそれらの債券を売りたい人がなんとかかんとか売れるとい…