2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

銀行の税金 その1

「18年度税収」で、政府が18年度に税収がかなり伸びると見込んでいる理由の一つとして、 「銀行の持つ多額の繰り越し損失が、17年度にかなり解消し、18年度には還付が減ると見込んでいる。」 を挙げました。これを裏付ける統計が12月27日に発表…

障害者援護施設職員の気持ち その3

「障害者援護施設職員の気持ち その2」で、示さなかった「介護職員」の不満・悩み事です。データは厚生労働省の社会福祉施設等調査(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/04/kekka3-2.html)です。 「障害者援護施設職員の気持ち その1」で、…

日本人人口8月1日は減少

「日本人人口7月1日は自然増」で、7月は自然増が1万人を越したとお知らせしたのですが、8月1日人口は7月1日より減ってしまいました。 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/zuhyou/05k2-1.xls 多分、大勢の女性が海外旅行へ行ってしまったためで…

障害者援護施設職員の気持ち その2

「障害者援護施設職員の気持ち その1」の続きです。 まずは、データから。福祉施設職員の不満・悩み事です。複数回答です。 福祉施設職員の不満・悩み事項目生活支援・指導員職業・作業指導員看護職員給与等収入が低い31.132.632.2有給休暇を取…

障害者援護施設職員の気持ち その1

「介護職員の気持ち」に続いて、援護施設職員の気持ちです。 データは厚生労働省の社会福祉施設等調査(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/04/kekka3-2.html)です。 (12月29日追記 リンク先のアドレスが間違っていたのを修正しました。…

国債費

「ちょっと変だよ、日経新聞 基礎的財政収支」で、理論を書いたのですが、データを。 18年度の国債費の内訳が財務省のHPにありました。http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/h18/h18zaimu.htm 償還費が10兆円、利払い費が8兆6千億円、事務費が1千億…

ちょっと変だよ、日経新聞 基礎的財政収支

「ちょっと変だよ、毎日新聞」で毎日新聞の基礎的財政収支の説明の奇妙さについて書いたのですが、今度は経済専門紙、日本経済新聞が説明を書いています(2005年12月25日朝刊)。 「(基礎的)収支が黒字であれば新たな借金は過去の支払いのためだけ…

hamachanさんのコメントに対するお返事

「雇用保護 その7」での私の提案についてhamachanさんからコメントをいただきました。 コメントをいただいて、提案に少し説明を加える必要があることが分かりました。 まず、私は、何らかの立法を行うことは考えていません。現行法の下で、企業と労働者が契…

18年度税収

「税収」で紹介した18年度の一般会計の税収見込みについて少し考えてみます。 今回は様々な特殊要因がありますので、少し複雑になります。 まず、確実なのは15年度の決算では、税収が43兆3千億円、16年度の決算では、税収が45兆6千億円あったこ…

税収

財政赤字カリキュレーター(http://cloudy9.fc2web.com/mgodz.html)作成中のcloudyさんが、税収の見積もりに苦労されているようです。(http://cloudy9.blog29.fc2.com/blog-entry-18.html)いや、ご苦労が思いやられます。 税収のデータを少しご覧下さい。…

11月の貿易収支は前年並み

11月の貿易収支が発表になりました。貿易収支は去年の11月に比べ0.6%とわずかながら増加しています。 http://www.customs.go.jp/toukei/latest/200511c.pdf 恒例により、1月から11月までの累計を出してみました。今年は、7兆8,758億43百…

学卒者の入職

労務屋@保守親父さんが日本経団連の「経営労務委員会報告」の若者関連部分を紹介されています。http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20051220 この報告の記述にも、労務屋@保守親父さんのコメントにも共感できます。 特に、報告書のこの部分は格調が高い。 「彼…

雇用保護 その7

さて、有期契約の問題です。 有期契約を反復更新していた場合には、最高裁が一定の場合の雇い止め(更新拒否)について、解雇に関する法理を類推適用すべきだとしています。 企業側から見た場合、有期契約の利点は、労働者を一定期間拘束できることと契約期…

唐様で売り家と書けばいいのでしょうか?毎日新聞

風流にふけりすぎて御店を傾けた3代目が豪華な座敷で考えています。 どうやって金を手に入れればいいのだろうか? 思案投げ首、ふと天井を見上げて気がつきます。 何だ、簡単じゃないか。この屋敷を売ればいいだけじゃないか。 そして、硯を引き寄せ、さら…

ちょっと変だよ、毎日新聞

財政の健全度についてはいろいろな考え方があります。その中に「基礎的財政収支」という概念があります。 「利払費」で書いたのですが、基礎的財政収支の均衡というのは、「国債の償還費+利払費以外の財政支出(一般歳出等=一般歳出+地方交付税交付金)を…

日本人人口7月1日は自然増

「日本人人口7月1日は少し減少」でしたが、7月中では10,000人を超す自然増でした。 厚生労働省の「人口動態統計月報(概数)」7月分の数字です。http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2005/07.html 1月から7月まででは31,5…

雇用保護 その6

「雇用保護 その5」の続きです。 裁判官の判断の基礎になっているのは、ある意味では常識です。 このような裁判は、私の知る限りでは雇用契約や労働契約に整理解雇の条件が定められていないときに行われています。仮に、労働協約で、整理解雇をできる場合、…

雇用保護 その5

「雇用保護 その4」の続きです。 長期雇用には企業の側にも労働者の側にもそれなりのメリットがあることは認められています。つまり、社会全体としてもメリットがあるわけです。 この代表的な例としては、こんなものがあります。 熟練工の養成、技能形成が…

やっぱり、男の子はお尻をぶたれている

「男の子はお尻をぶたれる」で、3歳半では男の子の方がよくお尻をぶたれていることをお示ししました。 こんな具合です。 悪いことをしたときの対応・よくする割合対応男児女児お尻をたたくなどする11.5%8.0% ここでは、男の子がよくお尻をたたかれ…

雇用保護 その4

「雇用保護 その3」の続きです。 解雇や、整理解雇に対して規制がかかっていることの意味を考えてみたいと思います。 話が、一見すると何の関係もなさそうな方向へ進みますが、しばらくおつきあい下さい。 皆さん、「囚人のジレンマ」という話をご存じでし…

雇用保護 その3

「雇用保護 その2」について さて、整理解雇の場合、有名な判断基準があります。次の四つです。いずれも抽象的で、実際に裁判になってみないとどんな判断が下されるか、予想がつかないと批判する方がいます。全部満たさなければならないのか、全体として判…

男の子はお尻をぶたれる

「「男の子を育てるのは「修行」かもしれない??」について」で、厚生労働省が、2001年に生まれたお子さん達を追い続けて3年、今回は3歳6ヶ月になられたお子さん達と(とそのご両親)の状況を調べている第4回21世紀出生児縦断調査の結果をご紹介…

「院生の給料」について その2

「院生の給料」への、fhvbwxさんの2度目のコメントに対するお答えです。 高校を出て5年目、 短大・高専を出て3年目 大学を出て1年目だと、多くは、2223歳になります。 標準労働者2322歳の所定内給与 男性 高卒 193.6千円 短大・高専卒 19…

雇用保護 その2

「雇用保護 その1」の続きです。 さて、議論を続ける前に、ここで補足を。 労働基準法や最高裁の判例で、普通解雇の権利の規制が行われている意味を少し。 まず、ここで規制されているのは、経営上の理由による解雇には限りません。企業の秩序を乱したとか…

雇用保護 その1

「もじれる先生へのアマチュアの異見」で、雇用保護法制について触れたので、ついでに。 雇用保護法制を弱めることが、格差是正の手段として提唱されているのですが、では現実の法制、特に解雇の規制はどうなっているのか?気になったので調べてみました。最…

「院生の給料」について

「院生の給料」に、fhvbwxさんからコメントをいただきました。 私なりの理解では、「進学などの意志決定に役立てるなら、初任給の比較ではなく、学歴が違うと同じ年齢にときにどれだけ賃金に差が出るかを示すべきではないか」という御主張だろうと思います。…

介護職員の気持ち

「ケア マネージャーの気持ち」で、ケア マネージャー(介護支援専門員)の労働条件と意識について厚生労働省の調査をご紹介しました。 同じ調査で介護施設で介護に当たっていらっしゃる職員(介護職員)についても、調査されていますので、ご紹介します。 …

もじれる先生へのアマチュアの異見

本田先生の「しつこいぞ!」(http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20051205)にコメント欄で、どのような賃金を望ましいものと考えていらしゃるのかお尋ねしたら、こんなお返事をいただきました。 「属人的要素がどうであろうと、同じ仕事をしていて同じぐらい…

「男の子を育てるのは「修行」かもしれない??」について

「男の子を育てるのは「修行」かもしれない??」について 厚生労働省が、第4回21世紀出生児縦断調査の結果を発表しました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/04/index.html 2001年に生まれたお子さん対を追い続けて3年、今回は3…

ケア マネージャーの気持ち

「切実な求めと有効需要」について で、高齢者福祉関係の事業所と従業員が急増している話を書きました。 今度は、ケア マネージャー(介護支援専門員)の意識について調べた調査が発表されました。 その説明の前に、いくつか客観的なデータを。 まず、平成1…