2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年6月確報) その2

今回は、所得環境は悪いということを説明しようと考えています。 雇用の動きを見ると、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年6月確報) その1」で示した常用労働者の動きを再度書いておきます。常用雇用全体では1.5%増加で、一般労働者は1.0%…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年6月確報) その1

毎月勤労統計の6月分確報が発表されました。6月の特徴は特別給与の額が多いことです。夏のボーナスが6月分と7月分に反映します。その額は例年6月のほうが多いのです。 一言でいえば、雇用環境は好調、所得環境は悪化です。 まず、雇用の動きを見ると、常用雇…

前年同期比でみると

「季節調整値で判断するのは危険。今回は。」である場合、原数値で判断するという手法が考えられる。 この場合も消費税引き上げ前の駆け込みとその反動をなんとかする必要がある。そのためには、第一、第二四半期毎に見るのではなく、上半期でみるのがよい。…

季節調整値で判断するのは危険。今回は。

4半期GDPの一次速報が話題になっています。季節調整済み前期比年率-6.8%をどう見るかいろいろ議論はあるでしょう。 しかし、4月に消費税が導入された事を考えに入れると、今回は季節調整値で判断するべきではないと思います。1-3月期の季節調整値…

「輸出数量はなぜ増えないか?値下げしないから。」について

「輸出数量はなぜ増えないか?値下げしないから。」で次のように書きました。 円安になってかなり時間がたつのに輸出数量が増えていません。なぜでしょうか?円安を利用して値下げをしないのが、大きな要因です。 円安を利用して価格を下げなかったことを、…

輸出数量はなぜ増えないか?値下げしないから。

円安になってかなり時間がたつのに輸出数量が増えていません。なぜでしょうか?円安を利用して値下げをしないのが、大きな要因です。 通常、円安になると相手国価格では値下げをするものと考えられています。日本で1万円のものは、1ドル80円なら125ド…

所得が減っても消費は緩やかに増える理由

「所得が減っても消費は緩やかに増えるのか?」で示した疑問に対する答えが日本経済の視点⑤で書かれています。 現在のマクロ経済学の標準的な消費理論は、「社会人のための『新しいマクロ経済学』解説 その25 」で書いたように、今期の消費は、今期以降の…

慰安婦白書発行に向けて

聯合ニュースによると、韓国女性家族部は3日、旧日本軍による慰安婦問題の被害の実態を国内外に知ってもらうため、「慰安婦白書」を来年末に発刊する予定であると発表したそうです。 【ソウル聯合ニュース】韓国女性家族部は3日、旧日本軍による慰安婦問題…

所得が減っても消費は緩やかに増えるのか?

今日の日経新聞の日本経済の視点、「夏季ゼミナール④」のタイトルは「雇用・所得環境は改善へ」です。書枯れているのは日本総合研究所です。 雇用や賃金の過去の動きなどの説明は間違ったことは書いていません。700字に満たない分量ですから、言葉足らずな部…