2015年度の税収予想(1月実績から)

2015年度の税収予想(12月実績から)」の続きです。2016年1月の実績に基づいて試算をしました。1月分は合計で前年同月に比べて5.5%増えています。 2016年1月までの税収の動き(百万円)
項目所得税法人税消費税
実績(A)13,823,6284,783,30210,238,812
昨年度同期実績(B)13,051,6724,993,2377,719,674
倍率(C)=(A)/(B)1.0590.9581.326
昨年度決算額(D)16,790,22711,031,60816,028,958
今年度予想(E)=(C)×(D)17,780,85010,568,280★18,057,976
今年度当初予算(F)16,442,00010,990,00017,112,000
超過予想(G)=(E)-(F)1,338,850△421,720945,976
補正予算(H)17,590,00011,741,00017,112,000
超過予想(I)=(E)-(H)190,850△1,172,720945,976
(注) 法人税は税率が25.5%から23.9%へ引き下げられており、課税所得が同じであれば税収は6.7%減るはずです。ただこのほかにもいろいろな改正が行われており、こう簡単ではありません。 国税としての消費税の税率は6.3%です。他に地方消費税のものが1.7%あり、これを合わせて普通税率8%と言っています。これまでは国税4%、地方税1%でした。なお、平成29年(2017年)4月から、消費税率は、1.238倍の7.8%へ、地方消費税率は2.2%へそれぞれ引き上げられます。https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/shohi/h27kaisei.pdf 上の表では最新月までの実績が昨年同期に比べてどれだけになるか、その倍率を計算し、その倍率を昨年決算額にかけて予想を出しています。ただし、昨年度の消費税の実績は税率変更と納期、中間での納入額の関係で、税率を引き上げてもその税金が納められるのは少し後です。そのためこのような方法で予想すると、予想がやや過大になります。このため、消費税は「消費税の予想 2016年1月実績から」で行った予想によっています。 このように予測をすると、所得税法人税、消費税で当初予算を1兆8,631億円超過することになります。補正後の予算の見積もりはほぼ正しいことになります。法人税は補正で増額が見込まれています。これが正しければこの二つの予想は過少かもしれません。 人気blogランキングでは「社会科学」の10位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング