「
2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない」で「議論の土台になっているのは、2015年度の税収見積りである。どうも当てにならないのではないかという気がしてきた。実績とのかい離が大きすぎるのである。」と書きましたが、7月分が出たので少し追加を。
法人税は少し後で追加します。
7月までの税収の動き(百万円)項目 | 所得税 | 法人税 | 消費税 |
---|
実績(A) | 5,480,379 | - | 1,723,117 |
昨年度同期実績(B) | 4,788,230 | - | 1,339,888 |
倍率(C)=(A)/(B) | 1.145 | - | 1.286 |
昨年度決算額(D) | 16,790,227 | 11,031,608 | 16,028,958 |
今年度予想(E)=(C)×(D) | 19,217,291 | - | 20,613,492 |
今年度予算(F) | 16,442,000 | 10,990,000 | 17,112,000 |
超過予想(G)=(E)-(F) | 2,775,291 | - | 3,501,492 |
最
新月までの実績が昨年同期に比べてどれだけになるか、その倍率を計算し、その倍率を昨年決算額にかけて予想を出しています。昨年度の消費税の実績は税率変更の影響があるようです。税率を引き上げえてもその税金が納められるのは少し後です。5%時代の税金が納められていた可能性があります。そのためこのような方法で予想すると、予想がやや過大になっているかもしれません。
上の表を見ていただければわかるように、
所得税と
法人税は今年度の税収が昨年度の実績を下回ると見積もられています。実際には、
所得税と消費税で予算を6兆3千億円上回る勢いです。
なお、
国税としての消費税の税率は6.3%です。他に
地方消費税のものが1.7%あり、これを合わせて普通税率8%と言っています。これまでは
国税4%、
地方税1%でした。平成29年(2017年)4月から、消費税率は7.8%へ、
地方消費税率は2.2%へそれぞれ引き上げられます。
https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/shohi/h27kaisei.pdf
人気blogランキングでは「社会科学」の番外位でした。今日も↓クリックをお願いします。
人気blogランキング