2015年度の税収予想(8月実績から)

8月分が公表されました。 「2015年度の税収予想(7月実績から)」で、「法人税は少し後で追加します。」と書きましたが、今回から追加します。 8月までの税収の動き(百万円)
項目所得税法人税消費税
実績(A)6,655,892404,9743,472,503
昨年度同期実績(B)5,935,6350706,1522,634,323
倍率(C)=(A)/(B)1.1210.8531.352
昨年度決算額(D)16,790,22711,031,60816,028,958
今年度予想(E)=(C)×(D)18,827,6296,326,56221,128,998
今年度予算(F)16,442,00010,990,00017,112,000
超過予想(G)=(E)-(F)2,385,630△4,663,4384,016,998
新月までの実績が昨年同期に比べてどれだけになるか、その倍率を計算し、その倍率を昨年決算額にかけて予想を出しています。昨年度の消費税の実績は税率変更の影響があるようです。税率を引き上げてもその税金が納められるのは少し後です。5%時代の税金が納められていた可能性があります。そのためこのような方法で予想すると、予想がやや過大になっているかもしれません。 このように予測をすると、所得税法人税、消費税で予算を1兆7,392億円超過することになります。 上の表を見ていただければ分かるように、所得税法人税は今年度の税収が昨年度の実績を下回ると見積もられています。が、税率が引き下げられた法人税はともかく、所得税は昨年度実績を上回りそうです。消費税は予算を上回りそうです。 参考までに、法人税は税率が25.5%から23.9%へ引き下げられており、課税所得が同じであれば税収は6.7%減るはずです。ただこの他にもいろいろな改正が行われており、こう簡単ではありません。 国税としての消費税の税率は6.3%です。他に地方消費税のものが1.7%あり、これを合わせて普通税率8%と言っています。これまでは国税4%、地方税1%でした。この点から見ると税収はもっと増えてもいいのかもしれません。なお、平成29年(2017年)4月から、消費税率は7.8%へ、地方消費税率は2.2%へそれぞれ引き上げられます。https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/shohi/h27kaisei.pdf 人気blogランキングでは「社会科学」の13位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング