「
消費税の税収」で書いたように、2014年度の2回目の5月(2015年5月)には、税率引き上げによる特殊事情があります。そこで、そのような要因のなかった2013年度の2回目の5月分(2014年5月分)に新税率6.3%÷旧税率4%をかけたものを計算し、表に追加しました。()書きの数字です。さらに、小売業などで2月決算が多いことを考慮して4月分も同じように試算しました。消費の拡大を反映していないので、やや堅めの予想です。
消費税の税収(100万円)月 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 |
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4月 | 26,476 | △19,719 | - |
5月 | 76,951 | △31,784 | - |
6月 | 46,654 | 20,961 | - |
7月 | 1,189,805 | 1,752,441 | - |
8月 | 1,294,437 | 1,750,523 | - |
9月 | 738,116 | 1,150,537 | - |
10月 | 1,089,650 | 1,433,077 | - |
11月 | 1,461,017 | 2,055,561 | - |
12月 | 745,479 | - | - |
1月 | 1,051,365 | - | - |
2月 | 1,792,564 | - | - |
3月 | 691,241 | - | - |
4月 | 1,702,122 | (1,789,882) | - |
5月 | 4,125,321 | (2,738,281) | - |
計 | 16,028,958 | (18,506,929) | - |
さて、予想を立てるために、前年度の3月までの実績、10,203,479百万円に今年度の11月までの累計の実績伸び率1.370をかけて、3月分までの予想をしました。すると、13,978,766百万円になります。これに上で計算した4月分と5月分の予想を加えると、18,506,929百万円になります。
この数字は図らずも、「
大増収の消費税と冷える景気」の予想とほぼ一致している。ちなみにこちらの予想方法は次のとおりです。
消費税収は重要なので、ややテクニカルだが、本コラムが消費税収をどう予想しているかを詳述しておく。方法は至ってシンプルなものだ。11月までは実績を使い、12月以降は、前年度実績を名目成長率の2.7%で膨らましたものを足し合わせただけである。これによる予想値は18.5兆円であり、予算額を1.4兆円上回る。実績は前年度を37%も上回っているのに、先行きの伸びを成長率にしてあるのだから、堅い予想と言えよう。
私の予想を
補正予算案の見込み額と比べると、1兆4千億円ほどの超過になります。
さて、実績はどうなるでしょうか?
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