移民

労働力の不足という認識から、移民が語られることが多い。

もし、移民政策を語るのであれば、少なくとも次の4点ははっきりさせてほしい。

1 職業選択、居住の自由を認めるのか?

 認めた場合、低賃金の職場や田舎には移民が大勢集まることは期待できないだろう。

2 家族の呼び寄せを認めるのか?

 写真花嫁というものもあった。家族呼び寄せを認めた場合、当然配偶者がやってきて、自然に国内で多くの移民の子が生まれることになる。日本生まれ、日本育ちの外国人を母国に返すというのは難しい。

3 永住を認めるのか?

 働ける間だけしか日本にいることを認めないなら、一時的に日本にいるだけになる。そのような条件で入ってきた移民は日本の景気が悪くなったり、賃金水準が相対的に低くなれば、出ていくだろう。採用のときに6か月の有期契約を提示しながら、「長期働いてくれますか?」と聞くようなことになってはいけない。永住を認めれば、年金、医療、介護などで彼ら、彼女らの老後の世話をする必要が出てくる。

4 参政権、選挙権と被選挙権を認めるのか?

 認めた場合、彼ら、彼女らが日本のためではなく出身国の利害に従って立候補したり、投票したりする可能性がある。50位の小選挙区で5万人の有権者がいるだけで、日本の政治は変わるだろう。

労働力である以前に人間である移民、これを考えずに労働力の問題だけを考えるのは無責任だろう。

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