45歳から54歳の男性の労働力率は2016年に少し上昇

35歳から44歳の男性の労働力率は2016年は横ばい」ですが、その10歳上は少しだけ改善しています。 2016年のこの年齢層は860万人で、10歳刻みで見た場合には35から44歳に次ぐ人数です。54歳だと年金の受給年齢になるまであと10年、何とか雇用を確保し、年金生活のめどをつける必要があります。 45歳から54歳男性
労働力率前年差
1990~99年平均97.3
1994年97.4△0.1
1995年97.50.1
1996年97.50.0
1997年  金融危機97.60.1
1998年97.2△0.4
1999年97.20.0
2000年97.1△0.1
2001年96.7△0.4
2002年96.6△0.1
2003年96.60.0
2004年96.3△0.3
2005年96.1△0.2
2006年96.30.2
2007年96.30.0
2008年  リーマンショック96.30.0
2009年96.1△0.2
2010年96.40.3
2011年  東日本大震災
2012年95.6
2013年95.70.1
2014年95.5△0.2
2015年95.4△0.1
2016年95.60.2
男性の労働力率は徐々に低下する傾向があると言われており、この年齢層の労働力率の低下は趨勢的なものなのか、景気循環に対応しているものなのか、よく分かりませんでした。1998年、2000年代前半、2009年の落ち込みが大きかったこと、2010年に比べて2012年が落ち込んでいること、2016年に回復していることを考えると、循環の影響がかなりあるように思われます。 であれば、景気回復が続けば、労働市場に戻ってくると思われます。90年代平均まで回復すると15万人ほどが新たに労働市場に出てくることになります。当然賃金、物価の上昇を抑制することになります。完全失業率だけを見ずに、労働力率も見ておくべきでしょう。 人気blogランキングでは「社会科学」の5位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング