「
35歳から44歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前に迫っている」だったのですが、11月は後退です。
25歳から34歳の就業率は90%を割ってしまいました。97年危機の前との差も広がっています。25歳から54歳まででさらに61万人の仕事が必要です。これぐらいは労働力の供給に余裕があります。
「
35歳から44歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前に迫っている」でも書きましたが、2008年9月15日のリーマンブラザーズ破たん前の
労働市場の状況は、当時の私の感覚では、「最悪期は脱して本格的回復の入り口にたどり着いた、これから良くなっていくといいな。」でした。それから8年余りが過ぎて、なおこの状況です。長く続いた不況の影響で、
労働市場の状況に対する世間の判断の基準が変わってしまったように思えます。私には、現状が
完全雇用だとは思えません。
11月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢 | 1997年 | 2008年 | 2016年 | 97年との差 | 08
年との差 |
---|
25~34歳 | 93.7 | 90.2 | 89.8 | △3.9 | △0.4 |
35~44歳 | 95.7 | 93.9 | 93.6 | △2.1 | △0.3 |
45~54歳 | 95.1 | 93.3 | 93.3 | △1.8 | 0.0 |
11月の男性の人口と仕事の不足(万人)年齢 | 2016年の人口 | 1997年 | 2008年 |
---|
25~34歳 | 694 | 27 | 3 |
35~44歳 | 893 | 19 | 3 |
45~54歳 | 864 | 16 | 0 |
25~54歳 | 2,451 | 61 | 5 |
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