「
25歳から44歳の男性の1月の就業率は、リーマンショック前の水準を下回っている」では、働き盛りの男性の問題を取り上げましたが、若年労働者の
労働市場はかなりタイトになってきており、
正規雇用の割合も高まってきています。
残念ながら人口は減り続けています。わずか3年間で48万人も減っています。率で言うと7%くらいです。これに対し、
労働市場への参加割合、
労働力率は3.5ポイント高まり、
労働力人口は32万人の減少で済んでいます。このうち役員を除く雇用者の減少はさらに少なくは21万人です。正規の職員・従業員は5万人しか減っていません。正社員として雇用する段には、数という点ではそれほど大きな問題はありません。当たり前ですが、非正規の人数は15万人、10%も減っています。好景気が続く限り、増えることはないでしょう。若年労働者を安い賃金で
非正規労働者として雇うことを前提にしたビジネスモデルには黄昏が近づいています。
25歳から29歳男女の正規雇用(万人)年平均 | 人口 | 労働力 | 雇用者 | 正規 | 非正規 |
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2013年 | 691 | 597 | 537 | 385 | 151 |
2014年 | 672 | 582 | 534 | 382 | 148 |
2015年 | 655 | 568 | 518 | 377 | 141 |
2016年 | 643 | 565 | 516 | 380 | 136 |
正規労働者の割合は、対人口で3.4ポイント、対
労働力人口で2.8ポイント、対役員を除く雇用者で1.9ポイント上昇しています。対雇用者では73.6%です。さらに上がると思われます。
25歳から29歳男女の正規雇用率(%)年平均 | 労働力率 | 対人口 | 対労働力 | 対雇用 |
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2013年 | 86.4 | 55.7 | 64.5 | 71.7 |
2014年 | 86.6 | 56.8 | 65.6 | 71.5 |
2015年 | 86.7 | 57.6 | 66.4 | 72.8 |
2016年 | 87.9 | 59.1 | 67.3 | 73.6 |
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