毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き(補足)

毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き」で、「フルタイムの雇用が増えていることも手掛かりになります。」と書きましたのでそのデータを。 フルタイム常用雇用の動き(実績)
季節調整済み指数同左前月比原指数前年同月比
14年12月101.30.10.9
15年1月101.40.11.1
2月101.2△0.20.8
3月101.20.00.6
4月101.80.61.3
5月102.00.21.4
6月101.9△0.11.1
7月101.90.00.9
8月102.10.20.9
9月102.30.21.3
10月102.40.11.1
11月102.40.01.4
12月102.70.31.4
16年1月102.80.11.4
2月103.10.31.9
3月103.10.01.9
15年4月以降、雇用水準は上昇基調です。103.1というのは2001年12月に103.3を記録して以降の最高値です。ただ、過去にはリーマンショック前の1996年10月に109.5を記録したことがありますので、まだ余裕はあります。 パートタイム労働者、フルタイム労働者というのは労働者の固定的な属性ではなく、契約次第で変わるものです。現在パートタイムで働いている労働者がフルタイムで働くようになるというのは十分あり得ます。ちなみに2001年12月のパートタイム労働者の季節調整済み指数は2001年1月には72.9、1996年10月には60.8でした。 パートタイム労働者の雇用が減少し、フルタイム労働者の雇用が拡大すれば、世間の関心を集めている平均賃金は上がり始めるでしょう。4月分の毎月勤労統計に注目です。 人気blogランキングでは「社会科学」の8位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング