氷河期世代のコーホート合計特殊出生率

2015年の出生数は、100万人を超え、前年も超えた。」ことも重要ですが、女性の出産行動も重要です。一定年齢までに何人の子供を産むかというのは、女性が生まれた時代によって変化を続けています。基本的には晩産化が進み、出生人数が減っていくのですが、氷河期世代の前後でも、内部でも微妙に異なる動きになっています。 平均出生数(人)
年齢1966から70年生まれ1971から75年生まれ
24歳まで0.260.22△0.04
29歳まで0.850.72△0.13
34歳まで1.311.15△0.16
39歳まで1.481.38△0.10
44歳まで1.521.43△0.09
49歳まで1.52(1.43)(△0.09)
( )内は細心の実績通りに生んだ場合の数。仮定です。 氷河期世代の前期の女性はその前の世代の女性に比べ34歳までは遅れ、差は0.16人まで拡大したのですが、その後追いつき始め、結果としては0.09人少ないだけになりそうです。 興味深いのはその次の世代、氷河期後半生まれの女性です。 平均出生数(人)
年齢1966から70年生まれ1976から80年生まれ
24歳まで0.260.22△0.04
29歳まで0.850.64△0.21
34歳まで1.311.12△0.19
39歳まで1.481.40△0.08
44歳まで1.52(1.46)(△0.06)
49歳まで1.52(1.46)(△0.06)
若いうちは前半生まれよりもさらに遅れていたのですが、34歳までには追い付き始め、39歳の段階では前半世代を追い抜き、その前の世代に0.08人差に迫っています。この世代は、前半世代よりも平均的には多く生むことになりそうな気がします。 人気blogランキングでは「社会科学」の4位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング