日本人は減り始めたのか。

 日本人は減り始めたのだろうか。総務省統計局が出している人口推計をみて、そんなことを思いました。

 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm#05k2-1

この統計、統計局のHPを開くと消費者物価指数、消費支出、完全失業率と並んで特別に表示されている統計なのですが、その割にあまり報道されません。

 この統計で、日本にいる日本人の人口を追いかけると、過去最大になったのが、平成15年の6,7月でした。このときの人口は、1億2619万人。平成16年は9月までこの数字を追い抜いていません。ひょっとすると、これが最大になってしまうのかもしれません。

 もっとも、平成15年はSARS騒ぎで、外国に行く人が少なかったために日本にいる日本人の数が増えたという特殊要因がありましたから、これを基準にするのがおかしいのかもしれません。

http://www.moj.go.jp/TOUKEI/t_n01.html

それにしても、以前なら出生が死亡を相当上回っていたので、こうはならなかったはずです。そんな気がして、人口動態をみてみました。

 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2004/0408.html

 過去12ヶ月分の自然増の合計を計算してみると、15年8月から16年7月分までは10万人を越えていましたが、15年9月から16年8月まででは10万人を切っていました。こういうこともこれまでなかったはずです。この中には外国人も含まれていますので、日本人だけに限定するともっと少ないはずです。

 9月を去年の9月に比べると日本にいる日本人は2万人増加しただけです。日本にいる短期滞在以外の外国人は4万人増えているのですが。それに増加の中には帰化された方が1万人以上含まれています。

http://www.moj.go.jp/TOUKEI/t_minj03.html

 正確な人口は、今年の国勢調査で分かります。どんな数字がでてくるでしょうか。

 

 日本の歴史の転換点を目撃しているのではありますが、何となく寂しい気がします。