若い男女の意識は食い違っていない? その2

昨日、「若い男女の意識は食い違っていない?」で書いたことを、別な仕方で表現してみます。

相手に望むことだけを取って集計してみます。

まず、女性が男性に望む生き方は、次の通りです。

 仕事優先 60.5%   両立 33.2%   家庭優先 5.2%

これに対応して、男性が自分の生き方として選んでいるのは、こうです。

 仕事優先 52.7%   両立 36.5%   家庭優先 6.5%

男性の生き方について男女の意識はほぼ一致しています。男女どちらも男性の生き方として、仕事優先が過半数です。「男は働け。」ということでしょう。どちらかというと男性が望む以上に女性が男性に仕事優先を求めているようです。

次に、男性が女性に望む生き方は、次の通りです。

 仕事優先  3.7%   両立 36.9%   家庭優先 55.1%

これに対応して、女性が自分の生き方として選んでいるのは、こうです。

 仕事優先  3.3%   両立 43.2%   家庭優先 52.4%

女性の生き方についても男女の意識はほぼ一致しています。家庭優先が、過半数。やや、両立希望は女性の方が高いようです。

しかし、いずれにせよ大きな食い違いはないと言っていいようです。

もう一つ集計です。男が女よりも働くことに重点を置く組み合わせをよしとする(分業派)か、男女とも同じ生き方をするのをよしとする(均一派)かに分けてみます。

       男      女

分業派  60.7%  66.4%

均一派  35.0%  32.5%

男女とも男がより仕事に重点を置く生き方を是とするグループが2対1で優勢です。「女性の意識の変化に男性がついていっていない」ことだけが問題だとは言えないようです。

「女の方が稼ぐべし」という人は無回答か、均一を選んでいると思うのですが、無回答はほとんどありません。女性には未だ稼げない男を養うという意識は出ていない、つまり男性に自分以上の経済力を求めるという意識が根強いようです。男性の意識も同じです。

伝統的性的役割分業意識は、健在です。

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