派遣労働者の謎 その2 年収300万円稼いでいるか?

派遣労働者の謎 いったい何人いるのか?」で、派遣労働者の数を調べました。

人の所得というものは気になるものです。派遣労働者の所得はどれ位なのでしょう。300万円稼いでいる人はいるのでしょうか。

実は、この300万円というのは、別にこれといった根拠があるわけではありません。年収300万円で優雅に暮らす方法もあるそうなので、こうしてみただけです。夫婦であれば600万円あれば確かにそれなりの生活はできるでしょう。

再び総務省の『労働力調査』です。

http://www.stat.go.jp/data/roudou/2004n/dt/zuhyou/701500.xls

これを見ると派遣労働者の年収はこんな風になっています。

年収          100万円未満 16万人。 女性は、12万人。 男性は、4万人。

年収100万円以上、200万円未満 24万人。 女性は、17万人。 男性は、7万人。

年収200万円以上、300万円未満 28万人。 女性は、19万人。 男性は、9万人。

年収300万円以上、400万円未満 11万人。 女性は、 6万人。 男性は、5万人。

年収400万円以上、500万円未満  2万人。 男性が、1万人。

年収500万円以上、700万円未満  1万人。 男性が、1万人。

これを見ると、6人に1人が、年収300万円を超えています。

全体では女性の数の方が多いのですが、300万円以上を取ると大体同じ人数です。

年収が少ないのは労働時間が短い方がいるせいもあるのですが、年収100万円以上、200万円未満の方の週平均労働時間が、38.4時間で、これより上の方の平均は40時間を超えています。

時間給を考えると、年収260万円、週40時間で1,250円です。これぐらいが平均的な姿ではないかと思います。

一方、厚生労働省への報告では、派遣料金は8時間で16,000円のようです。ざっと1時間2,000円ですね。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/02/h0210-1.html

両者で定義などが一致していないので、厳密な比較はできないのですが、この差、750円は事業主負担の社会保険料や、派遣会社の経費、もうけなのでしょう。

仕事探しを含めたサービスを派遣労働者が受ける対価、企業が人捜しや労務管理を任せる対価として考えた場合、どう評価したらいいのでしょうか。

追伸 昨日の記事のリンクが一部間違っていました。早速修正しましたが、最初の頃ご覧いただいた方にはご迷惑をおかけしました。お詫びします。

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