雇用と賃金を考える(2014年2月・フルタイム労働者)

雇用と賃金を考える(2014年1月・フルタイム労働者)」の続きで、2月のフルタイム労働者の動きです。 まず、常用雇用からみていきます。産業計でみると、1月に引き続き0.6%の増加です。悪くない数字でしょう。事業所規模別にみると、30人以上の事業所に2,000万人、5人から29人の事業所に1,200万人、合計3,200万人います。2月は規模によって方向が違っています。30人以上は0.1%減少、5人から29人は1.8%の増加です。この現象をどう判断したらいいのか、少し迷います。 人数でいうと18万9千人増えているのですが、増えた産業は、医療福祉(10万7千人)、建設業(6万人)などで、製造業は相変わらず10万9千人減少しています。大丈夫なんでしょうか?チャンと技能などが引き継がれているのか、不安です。 総実労働時間は、0.2%増加していますので、フルタイム労働者の労働投入は0.8%の増加です。2月は消費税引き上げ前の駆け込み需要に対応するため増産が行われていたはずです。4月以降どう変わっていくか気になります。なお、総実労働時間の変化については、事業粗規模間にほとんど差はないようです。 賃金に移ります。現金給与総額は0.1%増加、基調を表すと私が考えている所定内給与は0.2%の減少です。所定外給与は4.8%と高い伸びです。給与の方向についても事業所規模間で大きな差はないようです。なお、所定内労働時間が0.4%減っていることが、多少影響しているかもしれません。 人気blogランキングでは「社会科学」の32位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング