パートの主婦も、働いているものの仲間なら

専業主婦は、働いているものの仲間なんだろうか?」で書いたように、給料をもらって働いていない主婦も働く者の仲間だと考えるかどうかが、判断の分かれるところかもしれないと思っています。 最初から主婦(主夫)という方はあまり多くないでしょう。もし、学校を出てから、2号被保険者として働いていた人なら、仲間と考えやすい様な気がします。さらに、またそのうち給料をもらう働き方を始めるなら、なおのことでしょう。 働いていない主婦(主夫)の場合は、これで納得できるかもしれません。しかし、ちょっと問題があります。3号被保険者の中に、働いて給料をもらっていながら保険料を払っていない人がいるのです。いわゆる扶養の範囲内でパートという人たちです。 この方々の世帯の場合、「3号被保険者制度は不公平なのだろうか?」で書いた第1の原則 所得に応じて費用を負担する。に反しています。保険料を払わない以上最低限度の年金しかもらえないのですから、いいじゃないかという考え方もあるでしょうが、所得がある以上負担をするという仲間の仁義を結果として無視しているからです。 私は、厚生年金の第3号被保険者制度は、専業主婦優遇だとは思わないのですが、本格的共稼ぎ夫婦、つまり二人とも保険料を支払っている夫婦から見れば、完全な専業主婦よりパートのほうが不公平感が強いのだろうと思います。実は私もそう思います。もちろん、極端に少ない給料からも徴収する必要はないでしょうが、もう少し3号被保険者の範囲は狭めていいような気がしています。 パートの場合、子育てや教育費のために今すぐ現金が必要だといった事情があり、そのために働いている方が多いのでしょう。(http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keitai/06/index.html#kojin02)年金保険料の負担感が重いことはよくわかります。しかし、やはり、「ある程度は、払ってくれてもいいんじゃないか?」という気がします。配偶者のいないパートの方は、自分で保険料を払っているのですし、払っておけば老後の自分の年金も増えるのですから。 ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では35位でした。