「ジョブカット」じゃないでしょうか?

保守親父@労務屋さんが、「雇用・失業対策に近道はない」で、こう書かれています。 景気動向は底を打ったとも言われるわけですが、きょう発表された6月の日銀短観をみても企業はまだ相当の人員過剰感を持っているようです。しばらくはジョブレス・リカバリーが続き、雇用情勢が上向くまでにはまだ時間がかかると考えるのが妥当なのでしょう。 「企業はまだ相当の人員過剰感を持っている」のは、その通りだと思います。設備にも余剰感はあるようです。今後も、失業率は上がっていくでしょう。生産は多少回復するでしょうし、企業の利益も少しは増えるだろうと思います。 でも、雇用が減っていくことを考えると、これはジョブカット・リカバリーじゃないでしょうか?ジョブレスではなく。 問題は、ジョブカットが続くとき、本格的な回復、リカバリーが可能かどうかです。 ジョブカットが続く中で、家計の消費が着実に増えるなんて考えられません。生産がこれだけ落ち込めば、企業の投資意欲が湧くとも思えません。逆張りをする企業家もいるでしょうけれど、大勢には影響しないでしょう。じゃぁ輸出かといえば、世界金融危機の影響が続く中で、それほど増えるとも思えません。夢をもう一度で、円安による輸出拡大を狙うなんて、近隣窮乏化政策が許されるとは思いません。 ジョブカットが続けば、少子化が進行し、将来の人口はさらに減ります。国内で需要は伸びていくという予想は立てにくいでしょう。 ジョブレス・リカバリーはありえてもジョブカットとリカバリーはありえない組み合わせです。 ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では38位でした。