17年度の決算が発表になりました(
http://www.mof.go.jp/zeisyu/h1805.htm)。
税収等は49.1兆円で、当初予算比5.1兆円の増加です。この狂いは、歴代三位、バブル時期を除けばトップです(
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/siryou/sy1803c.htm)。
一般会計税収印紙収入(兆円)税目 | 17年度決算 | 18年度見積 | 差 | 所得税(源泉分) | 13.0 | 10.4 | △2.6 |
所得税(申告分) | 2.6 | 2.4 | △0.2 |
所得税計 | 15.6 | 12.8 | △2.8 |
法人税 | 13.3 | 13.1 | △0.2 |
相続税 | 1.6 | 1.4 | △0.2 |
消費税 | 10.6 | 10.5 | △0.1 |
酒税 | 1.6 | 1.6 | 0.0 |
たばこ税 | 0.9 | 0.9 | 0.0 |
揮発油税 | 2.2 | 2.2 | 0.0 |
石油ガス税 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
航空機燃料税 | 0.1 | 0.1 | 0.0 |
石油石炭税 | 0.5 | 0.5 | 0.0 |
自動車重量税 | 0.8 | 0.7 | △0.1 |
関税 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
とん税 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
その他 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
印紙収入 | 1.2 | 1.2 | 0.0 |
一般会計計 | 49.1 | 45.9 | △3.2 |
これを見ると、結果的には、18年度の税収は17年度の実績を3.2兆円下回ると予想していることになります。景気後退やデフレの悪化ということがない限り、こんなことにはなりえませんし、政府はそんな予測をしていません。今日、発表された日銀の短観(
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/tk/yoshi/tk0606.htm)でも企業は経常利益は1.5%増えると見込んでいます。
もちろん減税も予定されていません。
経済が政府や企業の予想通り行けば、18年度も見積もりよりも相当大きな税収を上げることになりそうです。
まあ、この結果を見る限り、今年、来年については、税務上の特別の事情があるとは言え、当面は税率の引き上げや課税ベースの拡大よりも、順調な景気回復のほうが重要だということでしょう。景気の拡大が基本であることに変わりはありません。今年の景気の腰を折らないように十分な注意が必要です。
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