ローレンツ曲線、ジニ係数

平成17年国民生活基礎調査には、参考としてローレンツ曲線とジニ係数が添えられています(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa05/sankou.html)。 全世帯と高齢者世帯のジニ係数の推移も載っています。 所得の範囲を変えると、当然変わってきますので、この調査の値だけが正しいというわけではないのですが、これを見る限り、全世帯では格差が一方的に拡大を続けているとも言い切れないような気がします。一方、高齢者世帯では、格差が小さくなっているようです。おそらくは、公的年金の成熟が影響しているのでしょう。 ちょっと面白いと思ったのは、高齢者世帯のジニ係数と全世帯のジニ係数の差が、徐々に小さくなってきているように見えることです。ただ、全世帯の中には、もちろん高齢者世帯が含まれているので、高齢化に伴って高齢者世帯の割合が高くなれば、全世帯と高齢者世帯が似てくるという面があるはずです。 できれば、高齢者世帯を除く全世帯の結果も公表してもらいたいものです。 人気blogランキングでは「社会科学」の30位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング