女性

シングルマザー その4

「シングルマザー その3」では、母子家庭の母の就業割合が極めて高いことを書きました。 では、その働いて得た収入は?こうです。http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/kouhyo/data-kou26/data15/h15boshi16-2-1.xls 常用雇用者で252万円。臨時・パートで1…

シングルマザー その3

「シングルマザー その2」の続きです。 母子世帯の母の就業率は非常に高いのです。 母子世帯の母の就業状況は、「これ」の通りです。 総数で83.0%が就業しています。死別の場合は74.3%、生別の場合は84.3%です。 日本の女性の就業率を年齢別…

シングルマザー その2

「シングルマザー その1」で、お金の話をして、今度は就労の話を書こうと思っていたのですが、少し寄り道をします。 「努力と人間についてのメモ」に、政治学者の卵さんが、こうコメントされています。 「本来ならば子供の養育費を支払うべき父親は何をして…

シングルマザー その1

「句読点と引用符 例2」に、hamachanさんとシーラカンスさんから面白いコメントがありました。 まず、hamachanさんのコメントは、「高等教育化が進むと、妊娠・出産適齢期と高等教育訓練受講適齢期が重なってきますよね。そこをどういう風に調節していくべ…

少子化対策は女性のがんばり?

ブログ「永遠の少年」の10月さんが、「産む機械」発言に基づいて、柳沢厚生労働大臣は「少子化対策は女性だけが頑張ればいい」と思っているのでないかと考えておいでのようです(http://puer.cocolog-nifty.com/kaonashi/2007/02/post_22eb.html)。 (2…

句読点と引用符 例2

hamachanさんが、「柳沢厚労相の殆ど正しい発言 」「」というエントリーを書かれています。「殆ど正しい」ということは、幾分かは間違っていると言うことでしょう。(2月10日追記 hamachanさんは、こういう意味で書かれたのではないそうです。コメント欄をご…

最初から一人が良いか、最後は一人が良いか?

男は女よりも多く生まれ、女よりも早死にする。まあ、こういうことだとは知っていたのですが。 こんなもの(厚生労働省の第1回中高年者縦断調査 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou06/kekka1-1.html)を見ると、考えてしまいます。 55歳…

平成17年 簡易生命表

個性労働省から、平成17年の簡易生命表が発表されました。 男性がこちら↓ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life05/hyo-m.html 女性がこちら↓です。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life05/hyo-f.html この表については、平均寿…

一人暮らしのお年より増加

平成17年の国民生活基礎調査が発表されました(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa05/index.html)。 65歳以上の高齢者のいる世帯についてみると(表2)、全体の数は、勿論増え続けており、1,853万世帯になっています。全世帯…

お母さんの自由時間

「お父さんのアンペイドワーク」の続編です。 ほっておくと、お父さん(とマスメディア)に非難が集中しそうなので、公平のために、お母さんの自由時間も調べて見ました。 資料は、総務省統計局が発表した「平成13年社会生活基礎調査の特別集計」です。 ht…

介護と女性の仕事 その2

「介護と女性の仕事 その1」では、中年以降の女性が、大勢介護をされていると言うことを示しました。一口に介護といっても様々なレベルがあり、必ずしも仕事に差し支えると限ったものではありません。介護をすると仕事を辞めなければならないと決まってはい…

介護と女性の仕事 その1

「女性の結婚と仕事」、「女性の出産と仕事」に続く、女性の仕事シリーズ第三弾です。 結婚、出産、育児は有名なM字カーブの最初の低下の原因です。「二つ目の下落の原因の一つは介護ではなかろうか?」というのが今回のテーマです。 厚生労働省の「平成1…

「子ども手当 その3」について 後編

「「子ども手当 その3」について」の続きです。 この調査のいいところは、子供を持っている、つまり子供を産んだ女性を対象としているところです。一般論ではなく、自分自身の体験に基づいた意見を聞こうというのは良い企画であると思います。 (なお、比較…

「子ども手当 その3」について 前編

「子ども手当 その3」で、次のように書きました。 提案されている手段(注 民主党のこども手当です。)で目的は達成されるか、弊害は生じないかなどについて議論してみたいと思います。 まず、少子化対策です。私は、ほとんど効果はないと考えています。 今…

パラサイト ワイフ その2

昨日の続きです。 猪瀬委員のご発言の(4)もよく分かりません。しかし、「働く女の人の方が働かない女の人より出生率が高い」ということであれば、統計の議論にできます。 しかし、これも少しばかり洗練する必要があります。 まず、「年齢が同じなら」とい…

パラサイト ワイフ その1

平成17年の5月27日に開かれた政府税制調査会基本問題小委員会で、猪瀬委員が「パラサイト ワイフ」という発言をされました。議事録(http://www.mof.go.jp/singikai/zeicho/top_zei3.htm)では、発言者は示されていませんが、ご本人がAERAなどでお認め…

簡易生命表

平成16年の簡易生命表が発表されました。 男性はこちら↓。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life04/m.html 女性はこちら↓。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life04/f.html この表が発表されると平均寿命に関心が集中しますが、…

職種別賃金

労務屋@保守親父さんが、日経新聞が職種別賃金が広がり、その結果、労働力市場が流動化するだろうと言う記事を批判されています。http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050627 労務屋さんのご批判の要点は、日本の企業で職工一元化されているとはいえ、実際には…

女性は高齢期にどう備えればいいのか? その5

年金というと、話題になることが多いのですが、立場によって評価は様々です。 実際どの程度役に立っているのでしょうか?高齢者世帯の収入を調べるとこんなことが分かります。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa04/2-4.html 平均収入…

女性は高齢期にどう備えればいいのか? その4

「女性は高齢期にどう備えればいいのか? その3」の続きです。 では、高齢者世帯は、どれぐらいの貯蓄をしているのか。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa04/2-5.html 第10表をみると世帯主が65歳以上である世帯の貯蓄額の平均は…

女性は高齢期にどう備えればいいのか? その3

「女性は高齢期にどう備えればいいのか? その2」にでは、夫に長生きしてもらうという戦術を考えました。 不幸にして、夫が先立つという可能性はあります。その時は、夫に頼るのがだめなら、子供ということになります。 全員が頼りになる子供でなくてもかま…

女性は高齢期にどう備えればいいのか? その2

「女性は高齢期にどう備えればいいのか? その1」を読まれて、ふざけていると思われた方がいらっしゃるかもしれません。女性の老後の問題は重すぎて、ストレートに表現しにくいのです。 「その1」では、「自分より若い男性と結婚する。」方法を考えました…

女性は高齢期にどう備えればいいのか? その1

「高齢者はなぜ働くのか? その3」に、シーラカンスさんからご質問をいただきました。 夫に先立たれ、子供も当てにならないときには、これから高齢者になる女性はどうしたらいいかというご質問です。難しいですね。 まず、以前、「「逆さ年齢」の勧め」でも…

病気の子の保育・大賛成

「育児保険 その1」にInoueさんからTBをいただきました。 詳しくはTBをご覧いただきたいのですが、この中で、二つの提案をされています。 一つ目は、軽い発熱や下痢程度でも、今は保育所は預かってくれないが、そういう子も保育所で預かり、医師が一日…

「我が社の合計特殊出生率」の安定性

「「我が社の合計特殊出生率」算出の勧め」へのコメントで、労務屋@保守親父さんが、不安定な指標ではないかという疑問を呈されています。ごもっともです。考えてみました。 まず、国全体の合計特殊出生率がどんな風になっているかから始めましょう。こんな…

「逆さ年齢」の勧め

中高年の女性が元気だという話を時々聞きます。男が元気がないとも言えます。ただ、この話、エピソードというかいくつかの事例で語られることが多く、女性全体、男性全体を捉えた比較はあまり行われていないように思います。 平均寿命は、女85歳、男78歳…

「「我が社の合計特殊出生率」算出の勧め」について

「「我が社の合計特殊出生率」算出の勧め」に労務屋@保守親父さんから、これは数値目標としては不適当ではないかという的確なコメントをいただきました。 コメントとしてもお返ししたのですが、私も政府が企業に、これを数値目標として設定するのを求めるの…

「我が社の合計特殊出生率」算出の勧め

労務屋@保守親父さんによると先進的な企業では少子化対策に積極的に取り組んでいるそうです。 http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050329 今朝の日本経済新聞の1面トップも「少子化対策へ官民協議」です。 結構なことです。 ところで、企業の子育て支援とい…

女性の出産と仕事

「女性の結婚と仕事」では、結婚前に仕事を続けてようと思っていたかどうかと結婚後に実際に続けているかどうかの関係について書きました。 今回は出産前にどう思っていたかと、実際に出産した後にどうなったかの関係です。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/sa…

結婚と出産、仕事を続ける障害になるのはどちら?

多分、多くの女性が「出産だ」と答えられると思います。 いろいろ要因はあるのでしょうが、一つは周りの考え方。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen02/kekka4a.html 図10と図11を見てください。 独身女性で、「正職員、従業員」であ…