少子化対策は女性のがんばり?
ブログ「永遠の少年」の10月さんが、「産む機械」発言に基づいて、柳沢厚生労働大臣は「少子化対策は女性だけが頑張ればいい」と思っているのでないかと考えておいでのようです(http://puer.cocolog-nifty.com/kaonashi/2007/02/post_22eb.html)。
(2月15日追記 部分を追加しました。)
「句読点と引用符 例2」で紹介したように、ご本人は、その後、記者会見でそれを否定されています。
しかし、この記者会見は、「産む機械」発言の後ですから、発言の際に何を言っていたのか、女性ががんばるべきだと言っていたのかどうかが気になります。
この発言のあった後援会には、普通の新聞やテレビの記者はいなかったようで、記録を取ったのは共同通信だけのようです。通信社の記事から新聞記事は作られているのですが、残念なことに新聞紙上では正確な再現が行われていませんでした。ようやく、9日の読売新聞がかなり忠実に再現した記事を載せていました。引用してみます。
今の女性軍が子供を一生の間にあまりたくさん生んでくれないということになっちゃった。人口統計学では、女性は15歳から50歳までが出産してくださる年齢ということなものだから、15歳から50歳の人の数を勘定すると大体分かるわけですね。もうほかからは生まれようはない。急に男が「産む役」になるということはできないわけだから。2030年ということになりますと、その2030年に例えば20歳になる人を考えると、今もう、7,8歳になってなきゃいけないことになる。2030年に20歳で「頑張って生むぞ」といってくれる人はもう生まれちゃってる。そういうことで、産む機械といっては何だけど、装置がですね、もう数が決まっちゃってる。機械の数・・・・・機械と言っては本当に申し訳ないんだけども、それが決まったとなると、あとは、・・・・・機械といってごめんなさい、その産む役目の人が、一人頭でがんばってもらうしかないんです
(文末に。がありませんがこれは日本の新聞の癖のようなもので実際はここで文が切れているようです。)
発言を再現してくれた読売新聞には感謝するのですが、残念ながらこの発言に続いて、何を発言していたかが分からないと、判断できません。いろいろ支援したいといっていたのか、これで終わって次の話題に移っていたのか?
知りたいことは報道されないもののようです。
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