新しいソーシャル ヨーロッパ みんなの未来の10原則 その4

新しいソーシャル ヨーロッパ みんなの未来の10原則 その3」の続きです。 4 締め出したりしない社会-誰も置いてけぼりにはしない 社会の底辺にいる人のためにできることなんか何もないんだと言い立てる人がいる。 我々、ヨーロッパ社会党は、選択をした。ヨーロッパはみんなの社会、物の数に入らない人などいない社会だから強いのだ。しかし、何世紀にも渡って社会政策をとってきたのに、まだ、人生のチャンスと富にあまりも多くの不平等がある。グローバリゼーションと人口やその構成の変化は多くの人に新しいチャンスをもたらすだろう。しかし、市場の力は、積極的な社会政策でバランスをとらなければ、何百万という人を社会の片隅に追いやってしまうだろう。 高齢者、長い間失業している人、女性、若者、少数民族、スキルのない人、貧しいコミュニティの出身者、不利な点をいくつも持っている人-彼ら、もっとも排除の危険にさらされている人々は、貧困と戦い社会から締め出されないこと、参加する新しい見通しを確保するという約束を政府と社会が更新することを求めている。 国、地方、地域レベルでの公共政策は個人とコミュニティを対象とすべきだ。これらの政策は健康、社会サービス、積極的な労働市場政策、そしてコミュニティのつながりのための斬新な手段など関連するすべての事項に、地域の利害関係者や草の根の団体をパートナーとして取り組むべきだ。われわれは権利と義務を基礎として、社会政策を活き活きとした誰も締め出したりしない社会を作るための跳躍板として、改革を進めなければならない。 さらに、高齢者のための介護サービス、健康サービス、社会サービスの提供、これらは、孤立が広がるのを避け、活動と個人の自己決定を促進し、締め出しを防ぎ、そして家族、特に親が仕事と介護の責任を両立させるために、高齢化社会でこれまでになく重要になる。  強い経済と社会的なつながりのある社会を実現するために、ヨーロッパが生み出す価値は、リスボン戦略にある共通のアプローチに基礎を置くべきだ。EUは市民がすべての加盟国で質の高い公共サービスを受ける権利を守る建設的な同盟でありつづけるべきだ。そして公共の利益のためのサービスの適切な法的枠組みである続けるべきだ。EUの法令の案と既に作られたEUの競争に関する法令と域内の市場に関する法の施行状況について社会的な影響の評価が義務化されているが、この評価は、法令がもたらすかもしれない人々の生活と労働条件への社会的な影響を検討することによって、行われなければならない。これらの影響の評価は、法令の社会的な影響、経済的な影響、環境への影響を総合的に捉えるべきだ。EU理事会のサービス指令第一次案の実例からも明らかなように、新しい法令案を考えるときに単に経済的合理性だけを考えるなら、ヨーロッパ社会モデル(平家注 これはEUで定められた特定のモデルです。いつ、どのレベルで定められたものか調べてみましたが、分かりませんでした。)とヨーロッパのプロジェクトそのものを危険にさらすことになる。 ↓5番目の原則も日本語で読みたい方はここをクリック。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」の44位でした。