女性の出産と仕事

女性の結婚と仕事」では、結婚前に仕事を続けてようと思っていたかどうかと結婚後に実際に続けているかどうかの関係について書きました。

今回は出産前にどう思っていたかと、実際に出産した後にどうなったかの関係です。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen03/kekka2-2.html

表11を見て下さい。

「出産した後も続ける」と考えていた方の「同一就業継続」率は、78.9%。

「出産を機に辞める」と考えていた方の「離職」率は88.2%。

このお産の中には、初産もあれば二人目、三人目もあります。

一人目に限ると、こうです。

「出産した後も続ける」と考えていた方の「同一就業継続」率は、81.4%。

「出産を機に辞める」と考えていた方の「離職」率は95.0%。

一人目の方がやや、希望の実現率が高いようです。

ただ、「女性の結婚と仕事」で書いたように、こういう数字を読むときは注意が必要です。

どういう仕事に就いていたかで、希望の達成率が違っています。

正規だと、こうなっています。

「出産した後も続ける」と考えていた方の「同一就業継続」率は、84.3%。なお、転職して仕事をしている方が1.4%いらっしゃいますので、仕事を持たれている割合は85.7%です。

「出産を機に辞める」と考えていた方の「離職」率は78.6%。

一方、非正規だと、こうです。

「出産した後も続ける」と考えていた方の「同一就業継続」率は、61.8%。なお、転職して仕事をしている方が8.8%いらっしゃるので、仕事をしている方の割合は70.6%です。

「出産を機に辞める」と考えていた方の「離職」率は90.9%。

正規の方の方が、仕事を続ける希望を持ったときに、その意志が固いか、環境に恵まれているということのようです。また、辞めると思っていたけれども実際には続けておられる方もかなりの割合(16.7%)でいらっしゃるので、正規の仕事にはそれなりの魅力があるということではないかと思います。

また、非正規の場合、不本意ながら辞めても、あきらめずに探せば、別な仕事を見つけやすいようです。

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