味の素
３月２６日付の日本経済新聞の「回転いす」欄に奇妙なことが書かれています。
味の素社長の江頭邦雄さんへのインタビュー記事です。江頭さんの発言として、「会社の株が買い占められるというのはスキがあるからだ」。これはいいでしょう。
次が問題です。変動時には（文脈から言って自社の株価のということです）「誰が売って誰が買ったか、すぐに連絡が来ることになっている」。
味の素はれっきとした上場会社です。株式市場で取引されたとき売り手、買い手の情報は本人と証券会社しか知らないはずです。取引所も知っているのかもしれません。その内容は秘密であるはずです。原則として名義が書き換えられるまで、会社側には分からないはずでゃないでしょうか。
この秘密を、誰が江頭さんに連絡しているのでしょうか。
またこれを「抜かりない。」と記事で評価していますが、いいんでしょうか。
もっとも、短い記事ですから、大事な前提が抜けている可能性があります。また、日本の新聞は概して引用の仕方に雑なところがあります。「 」で囲まれていても本人の発言を再現してるとは限りません。最近の証券の振り替えを利用していると合法的に会社が迅速入手できるのかもしれません。「来ることのなっている」だけで来てはいないということもありますが。
↑クリックお願いします。
