2015-01-01から1年間の記事一覧

2015年8月になってもまだ男の普通の仕事は足りない

「2015年7月になってもまだ男の普通の仕事は足りない」について 8月分が発表されました。 働き盛りの男性の就業率は次の通りです。 8月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2015年97年との差08年との差25~34歳93.…

2015年度の税収予想(8月実績から)

8月分が公表されました。 「2015年度の税収予想(7月実績から)」で、「法人税は少し後で追加します。」と書きましたが、今回から追加します。 8月までの税収の動き(百万円)項目所得税法人税消費税実績(A)6,655,892404,9743,…

60歳台後半の就業にどれぐらい期待できるのか?

高齢者の就業率の引き上げが叫ばれているらしいので、少し簡単な予測をしてみました。 総務省の労働力調査によると、2014年には65歳から69歳の男性が436万人いて、そのうち就業しているのは220万人、就業率は50%です。女性は男性よりも人数…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年7月分確報)

7月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では2.0%の増加です。15年に入ってから2%程度の伸びが続いてます。内訳をみるとフルタイム労働者(一般労働者)の増加率が0.9%であるのに対してパートタイム労働者の増加率は4.7%とかなり高…

販売側からみた消費 一昨年との比較 8月

8月分です。消費税を考慮すると百貨店は水面下ギリギリ、コンビニは水面下、百貨店とチェーンストアは水面上です。消費税の影響を脱するにはまだ時間がかかりそうです。は脱しつつあるようです。 小売店の販売額の変化 前前年同月比(%)月百貨店チェーン…

2015年度の税収予想(7月実績から)

「2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない」で「議論の土台になっているのは、2015年度の税収見積りである。どうも当てにならないのではないかという気がしてきた。実績とのかい離が大きすぎるのである。」と書きましたが、7月分が出たので…

「人手不足(?)の原因を見極めよう」 その3

「「人手不足(?)の原因を見極めよう」 その2」の続きで、やはり、9月3日の日経新聞から。 建設現場の人手不足は深刻だ。特に足りないのが、建物の構造部をつくるコンクリートの型枠工や鉄筋工、とび職といった「建設躯体工事の職業」。(中略)建設分…

「人手不足(?)の原因を見極めよう」 その2

「人手不足(?)の原因を見極めよう」で「(人手不足の)原因は、企業が長期にわたり採用を抑制し、人材の育成を怠ってきたことにあります。社説は、この根本的な問題から目を背けているようです。人手不足の原因を見極めているとは言えません。」と書いた…

人手不足(?)の原因を見極めよう

この題は、9月3日の日経新聞の社説の題と同じです。ただ、(?)を付け加えてあります。この社説は、とても興味深いものです。 この社説では、人手不足の原因としてまず、「今の人手不足の原因の一つは経済のサービス化に雇用構造が追いついていないことだ…

8月の自動車(登録車)販売

8月分が発表になりました。 対前前年同月比増加率(%)月乗用車貨物車バス計4月△9.310.34.1△6.95月△5.87.61.1△4.26月2.717.823.54.77月△1.75.917.9△0.78月△4.26.511.6△2.89月--…

4月も出生数は増加

厚生労働省が厚生労働省が人口動態統計の2015年4月分概数を発表しました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2015/04.html 出生は82,858人で、前年同月を4,414人も上回っています。これで5か月連続で前年同月を超えて…

ボーナス期の家計の動き その2

「ボーナス期の家計の動き その1」では、収入についてみたのですが、今回は可処分所得と消費、平均消費性向などを検討したいと思います。これには結構悩ましい問題があります。 まず、素直に統計を再現した場合の動きです。 家計の動き6月、7月平均(円)…

ボーナス期の家計の動き その1

サラリーマンなら、そしてその家族でもボーナスをもらうのは嬉しいでしょう。 ボーナス時期の勤労者家計の所得と消費の動きを見ようと思うのですが、ちょっとややこしい問題があります。冬のボーナスは12月に集中していて、年によって変わることはあまりあ…

2015年7月になってもまだ男の普通の仕事は足りない

7月分の労働力調査が発表されました。 働き盛りの男性の就業率は次の通りです。 7月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2015年97年との差08年との差25~34歳94.690.289.4△3.8△0.835~44歳96.2…

消費 2015年7月分

家計調査で、7月分の実質消費支出が0.2%減少した。 消費の内訳をみると、耐久消費財が5.9%減少、半耐久消費財が2.3%増加、非耐久消費財が1.2%増加、サービスが0.7%増加である。今回の減少の原因は、耐久消費財にある。消費税率引き上げ…

販売側からみた消費 一昨年との比較 7月

6月はすべてマイナスでしたが、7月はチェーンストアを除きプラスです。 チェーンストアが消費税抜き、他は含むことを考えると、すべてやマイナスとみていいのかもしれません。やはり消費税の影響は強かったということでしょうか? 小売店の販売額の変化 前…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年6月分確報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年5月分確報)」の続きです。 常用雇用は、全体では2.1%の増加です。15年に入ってから2%程度の伸びが続いてます。フルタイム労働者(一般労働者)の増加率は1.1%です。パートタイム労働者の増加率は…

なぜ雇用は改善し続けているのか?

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年5月分確報)」で示したように、現在、雇用が拡大を続けていることは疑いがありません。 これはある意味では、不思議なことです。片岡剛志さんのコラム「回復ペースは強まるか?2015年後半の日本経済」の…

2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない その2

「2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない」では、所得税の源泉分の実績からみて、見積もりが過少になりつつあることを示しました。法人税の見積もりにも問題がありそうです。見積もりでは、2015年度は微減となっています。 しかし、日本経済…

起承転結は詩の作法

hamachan先生が、「でじゃびゅ」で、また懐かしい職業的レリバンスの話を取り上げられている。 職業的レりバンスについては、私の専門ではなく、関係者のご高見を承る程度にしておきたいのだが、大学教育については、「大学教育の基本的レリバンス」で次のよ…

3月も出生は増加

厚生労働省が人口動態統計の2015年3月分概数を発表しました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2015/03.html 出生は82,287人で、前年同月を2,918人上回っています。これで4か月連続で前年同月を超えています。 出生…

2015年度の税収見積もりは議論の土台にならない

基礎的財政収支の改善方策についていろいろな議論が行われている。 議論の土台になっているのは、2015年度の税収見積りである。どうも当てにならないのではないかという気がしてきた。実績とのかい離が大きすぎるのである。実績は現時点では6月分(http:…

7月の自動車(登録車)販売

7月分が発表されました。 対前前年同月比増加率(%)月乗用車貨物車バス計4月△9.310.34.1△6.95月△5.87.61.1△4.26月2.717.823.54.77月△1.75.917.9△0.78月----9月----10月----11…

今回は違う?

This time is defferent. というのは、「今回だけはうまくいく」といった意味で使われることが多いようです。 今回の景気回復を過去二回の景気回復と比べてみました。今回は少し性格が違う景気回復になっているのかもしれません。 現象面から考えていきます…

今回が違うのは交易損失のためではなさそう

「今回は違う?」では、消費に刺激を与えるような税制の改正はなかったと書きましたが、税制改正と同じような効果を持つ(とりあえず)外生的なショックとして交易損失の減少があります。交易損失が減少していれば、生産規模が変わらなくても所得が増加しま…

2015年6月になってもまだ男の普通の仕事は足りない

6月分の労働力調査の結果が発表されました。 6月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2015年97年との差08年との差25~34歳94.691.290.1△4.5△1.135~44歳96.393.793.3△3.0△0.445…

今年の出生数は100万人を割るか?

厚生労働省が人口動態統計の2015年2月分概数を発表しました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2015/02.html 出生数は年々減ってきています。2014年には、1,003,532人にまで減りました。子どもを産むような年齢の女…

貿易収支は改善している

2015年7月24日の日本経済新聞朝刊によると、「民間エコノミストの間で4~6月期の国内総生産(GDP)が前期比マイナスになるとの見方が広がっている。財務省が23日発表した4~6月期の貿易統計(通関ベース、速報値)で、輸出が伸び悩んだためだ…

D国の踏み倒し

「D国の怒り、G国の不満」の前にあったかもしれないこと。 その昔、ある大陸の西側で多くの国を巻き込んだ、あるいは多くの国が好き好んで自ら巻き込まれていった大戦争があった。E国もF国もD国もR国もこの戦争は短期間で終わると思っていたらしいのだ…

販売側からみた消費 一昨年との比較 6月

「販売側からみた消費 一昨年との比較」の6月分です。 4月、5月のプラスに対してマイナスになっています。 小売店の販売額の変化 前前年同月比(%)月百貨店チェーンストアコンビニ4月0.61.61.75月1.83.40.86月△4.2△2.5△1.…