今年の出生数は100万人を割るか?

厚生労働省が人口動態統計の2015年2月分概数を発表しました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2015/02.html 出生数は年々減ってきています。2014年には、1,003,532人にまで減りました。子どもを産むような年齢の女性は減ってきているので、生む率が多少高まっても出生数は傾向的に減ります。おそらく、2015年には100万人を割るだろうと思っていました。過去数年間のトレンドからいえばそうなります。 出生数(人)
出生数
2010年1,071,304
2011年1,050,806
2012年1,037,231
2013年1,029,816
2014年1,003,532
100万人を割ると、これは人口動態統計が明治32年(1899年)に作られて以来、初めてのことで、マスコミでも大きく取り上げられるでしょう。そんなことを考えていました。 ところが、最近の動きを見ていて、「ひょっとすると100万人を割らないかもしれないなぁ」と思い始めています。 出生数(人)
2015年2014年
1月80,58079,840740
2月76,16573,9772,188
3月79,369
4月78,444
5月83,230
6月81,566
7月89,676
8月87,003
9月90,523
10月88,808
11月80,483
12月90,613
1月から2月156,745153,8172,928
3月から12月849,715
1月の出生数は、昨年の1月より740人多くなりました。2月は、2,188人も増えています。 100万人を維持するためには、あと10か月で843,255人生まれる必要があります。昨年の同じ時期には849,715人産まれているので、6,460人の減少にとどめることができれば100万人を達成できます。 果たしてどうなるでしょうか?ちなみに2014年の出生数が一番多かったのは12月だったので、12月の結果が出るまでは分からないのですが。 実は2014年の12月も2013年の12月より出生数が288人増えていて、出生数が前年同月を上回るのは3か月連続です。これが続くのか興味あるところです。もし続くようなら、増えているのはなぜなのか、考えてみたいと思います。 人気blogランキングでは「社会科学」の番外でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング