仕事

子供のいる労働者だけ賃上げ

労務屋@保守親父さんが、「賃上げは手当で」で松下電器が賃金引上げを全部子供を持つ従業員への手当てに振り向けるという記事を紹介されています。 労務屋@保守親父さんは、「昨年のように特定の年齢層とか、職能資格などに重点配分するのと、家族手当に配…

若者の就職-19年3月卒 その6

「若者の就職-19年3月卒 その5」の続きです。 今度は19年3月卒業予定者の、高校生は1月末、それ以外は2月1日の状況です。 データはここです。 大学生など、http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/03/h0313-2.html 高校生http://www.mhlw.go.jp/houdo…

再チャレンジ

少し古い話ですが、「雇用破壊」を特集した週刊東洋経済の1月13日号。なかなかの力作でした。 この中で、すこしひっかったのが、ここです(48ページ)。 「一方で、キャノンの中途採用情報には、当時一行の注意書きが添えられていた。『派遣社員等で現…

若者の就職-19年3月卒 その5

「若者の就職-19年3月卒 その2-」の続きです。 今度は19年3月卒業予定者の、高校生は11月末、それ以外は12月1日の状況です。 データはここです。 大学生など、http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/01/h0112-3.html 高校生http://www.mhlw.go.jp…

若者の就職-19年3月卒 その4

「若者の就職-19年3月卒 その3」で書いたように、日本全体では高校生に対する求人が求職を上回っています。ですから、もし卒業する学校から遠く離れたところに就職する気になれば、就職の口がないわけではありません。「若者の就職-19年3月卒 その…

若者の就職-19年3月卒 その3

「若者の就職-19年3月卒 その2-」で予告した高校生の地域別の事情の検討です。 まず、データから。 地域別に見た高校生の就職事情 1 (万人、倍)地域求人求職求人倍率求人超過全国284,959197,5191.4487,440北海道5,876…

若者の就職-19年3月卒 その2-

「若者の就職-18年3月卒最終-」で、18年3月卒業の学生、生徒の18年度末での就職状況を、書きました。 今度は19年3月卒業予定者の状況です。高校生が9月末、それ以外は10月1日の状況です。 データはここです。 大学生など、http://www.mhlw.…

「「高卒有効求人倍率1倍」から見える現実」について

統計で使う言葉に求人倍率というのがあります。 ハローワークに登録している有効求職者で有効求人を割れば、有効求人倍率で、ある月に新たに登録した求職者の数でその月に申し込まれた求人の数を割ると、新規求人倍率です。 毎月、厚生労働省から発表されて…

地方公共団体間の若者獲得競争

「地方の若者の職場 その2」で、「若者の争奪戦では、もう勝負がついています。再チャレンジを試みても体力を消耗するだけです。」と書きました。このときは現在の地方財政システムを前提に考えていました。 最近、地方公共団体に国の財政から必要最小限(…

地方の若者の職場 その2

「地方の若者の職場 その1」に、hamachanさん、rascalさんを始め皆さんから多数のコメントを頂きました。そのお返事を兼ねて前回の続きです。 hamachanさんが指摘されているように、企業が地方へ進出する可能性は確実とはいえません。かと言って、地方の若…

この比較はやや疑問

田中秀臣先生が、こんな風にジョブカフェと大学の就職率の比較をされています。(http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060919) 「群馬(のジョブカフェ)ではどういう基準からか不明だが」と制約は意識されているのですが「来所者47000人超に対し…

障害を持つ中学生、高校生の皆さん、先生を目指しませんか?

障害を持つ中学生、高校生の皆さん、雇用率制度を知っていますか?企業や公共団体はある率で雇うように義務づけられています。 教育委員会、小中学校、高校も例外ではありません。2%まで雇い入れるようにしなければならないのです。そして、教員免許を持つ…

地方の若者の職場 その1

「若者の就職 平成19年3月卒 その1」に、namiさんからコメントを、そのコメントに対する回答をhamachanからいただきました。 まあ、責任があるのかどうか分かりませんが、私も答えを。 特別有利な条件を持っているところ、例えば京都などを除き、普通の…

治にいて乱を忘れるな

「若者の就職 平成19年年3月卒 その1」にシーラカンスさんからコメントをいただきました。 「労働力の超・売り手市場が到来する?」でのシーラカンスさんのだんな様の予想の方向に世の中は動いています。実に的確な読みのできる方ですね。 大学卒業者の…

若者の就職 平成19年3月卒 その1

「若者の就職-18年3月卒最終-」で18年3月卒業者の3月での状況を書きましたが、今度は19年3月卒業予定の高校生の状況が発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/09/h0913-1.html 高校生の就職(万人、倍)卒業時期求人就職希望者内定…

若者の就職-18年3月卒最終-

「「「若者の就職」について」について」の続きで、18年3月卒の最終版です。 今年3月卒の大学生などの就職希望者数、4月1日現在の内定者数など、http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/05/h0512-3.html 高校生の就職希望者数、求人数、内定者数などが発表…

就職サイト

少し前の本田先生のブログ(http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060414)を発端に就職サイトが学生を所属している大学、学部による差別を生じさせているのかどうかについて議論が行われていました。 私は、この問題について何か付け加えられるほど、知識があ…

「「若者の就職」について」について

「「若者の就職」について」の続きです。 「これからの若者は職場を見つけられるか? その1」で、若者が仕事を見つけるためにどれぐらいの仕事の口が必要かを計算しました。 今年3月卒の大学生などの就職希望者数、2月1日現在の内定者数など、http://www…

介護と女性の仕事 その2

「介護と女性の仕事 その1」では、中年以降の女性が、大勢介護をされていると言うことを示しました。一口に介護といっても様々なレベルがあり、必ずしも仕事に差し支えると限ったものではありません。介護をすると仕事を辞めなければならないと決まってはい…

介護と女性の仕事 その1

「女性の結婚と仕事」、「女性の出産と仕事」に続く、女性の仕事シリーズ第三弾です。 結婚、出産、育児は有名なM字カーブの最初の低下の原因です。「二つ目の下落の原因の一つは介護ではなかろうか?」というのが今回のテーマです。 厚生労働省の「平成1…

労働時間

このエントリは本田先生のブログ(http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060125)のコメント欄での本田先生のご質問にお答えしようとするものです。 まずは、データから。平成15年(2003年)のものです。暦年(1月から12月)で、年度ではありません。…

「若者の就職」について

「若者の就職」について 「これからの若者は職場を見つけられるか? その1」について で、若者が仕事を見つけるためにどれぐらいの仕事の口が必要かを計算しました。 来年3月卒の大学生などの就職希望者数、12月1日現在の内定者数など、http://www.mhlw…

hamachanさんのコメントに対するお返事 その3

「hamachanさんのコメントに対するお返事 その2」では、hamachanさん(実はhamachanさんの本名、お仕事が分かるのでhamachanこと○○さんとしたいのですが、許可を得ていないので、こういう表現で。)との一致点を書きました。 今回は不一致点と言うことです…

hamachanさんのコメントに対するお返事 その2

「hamachanさんのコメントに対するお返事」に対して、再びhamachanさんから丁寧なコメントをいただきました。 雇用保護を巡る議論なのですが、いくつかの一致点と一致しない点があります。 まず、第一の一致点です。 「本田先生への回答」のコメント欄で議論…

障害者援護施設職員の気持ち その3

「障害者援護施設職員の気持ち その2」で、示さなかった「介護職員」の不満・悩み事です。データは厚生労働省の社会福祉施設等調査(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/04/kekka3-2.html)です。 「障害者援護施設職員の気持ち その1」で、…

障害者援護施設職員の気持ち その2

「障害者援護施設職員の気持ち その1」の続きです。 まずは、データから。福祉施設職員の不満・悩み事です。複数回答です。 福祉施設職員の不満・悩み事項目生活支援・指導員職業・作業指導員看護職員給与等収入が低い31.132.632.2有給休暇を取…

障害者援護施設職員の気持ち その1

「介護職員の気持ち」に続いて、援護施設職員の気持ちです。 データは厚生労働省の社会福祉施設等調査(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/04/kekka3-2.html)です。 (12月29日追記 リンク先のアドレスが間違っていたのを修正しました。…

hamachanさんのコメントに対するお返事

「雇用保護 その7」での私の提案についてhamachanさんからコメントをいただきました。 コメントをいただいて、提案に少し説明を加える必要があることが分かりました。 まず、私は、何らかの立法を行うことは考えていません。現行法の下で、企業と労働者が契…

学卒者の入職

労務屋@保守親父さんが日本経団連の「経営労務委員会報告」の若者関連部分を紹介されています。http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20051220 この報告の記述にも、労務屋@保守親父さんのコメントにも共感できます。 特に、報告書のこの部分は格調が高い。 「彼…

雇用保護 その7

さて、有期契約の問題です。 有期契約を反復更新していた場合には、最高裁が一定の場合の雇い止め(更新拒否)について、解雇に関する法理を類推適用すべきだとしています。 企業側から見た場合、有期契約の利点は、労働者を一定期間拘束できることと契約期…