治にいて乱を忘れるな

若者の就職 平成19年年3月卒 その1」にシーラカンスさんからコメントをいただきました。 「労働力の超・売り手市場が到来する?」でのシーラカンスさんのだんな様の予想の方向に世の中は動いています。実に的確な読みのできる方ですね。 大学卒業者の採用、短大、専門学校の採用はもう相当進んでいるはずで、高卒以上に好転している様子です。「人を買い叩いてきた企業や経営者は結局乗り遅れて、若くて優秀な人を採用できずに倒れる」かもしれません。 教育訓練も含め、しっかりとした処遇をしてこなかった企業も、転職者続出ということになるかもしれません。 特に、必要なときに必要なだけ、安い費用で非正規労働者を採用したり、派遣労働者を受け入れることができることを前提としたビジネスモデル(というほどのものかと思う気持ちもありま すが。)で経営をしてきた企業にとっては厳しくなってきているでしょう。 派遣会社の中にも、派遣労働者の確保に向け待遇改善に力を入れているところが現れているようです。 ただ、新卒者全体を見ると、まだ需要が不足していると思います。以前に「これからの若者は職場を見つけられるか? その1」で試算しましたが、ここ数年間は100万人分は必要だと考えていますが、そこまでは行っていないような気がします。また、不況期に不本意な就職をした人や、不安定な就労をしている人の改善につなげるためには、少し過熱することが必要です。 高卒者の市場はかなり小さくなり、しかも、限界市場という位置づけになりつつあるので「若者の就職 平成19年年3月卒 その1」の表にあるように、変動が激しくなっています。 ここを安定させるためには、やはり、景気の息の長い回復が必要です。少し怪しい雰囲気も出ているので、いささか心配です。新政権がこの重要性を十分理解して、適切な経済運営をしてくれるといいのですが。間違っても、どんどん外国人労働者を受け入れよう、受け入れても大丈夫だなどと考えないで欲しいです。 政治家も経営者も、治にいて乱を忘れないでいてもらいたいものです。 人気blogランキングでは「社会科学」の20位でした。クリックありがとうございました。ここをクリック ↓お願いします。 人気blogランキング