「「高卒有効求人倍率1倍」から見える現実」について

統計で使う言葉に求人倍率というのがあります。 ハローワークに登録している有効求職者で有効求人を割れば、有効求人倍率で、ある月に新たに登録した求職者の数でその月に申し込まれた求人の数を割ると、新規求人倍率です。 毎月、厚生労働省から発表されています。 最新のものはこれです。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/ippan/2006/08/index.html「高卒有効求人倍率1倍」から見える現実」で紹介されているように、学卒者にも使います。最新のものはこれです。 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/09/h0913-1.html なお、この場合には、新規、有効の差がないので単に求人倍率といっています。 以上前置きです。本題に入ります。 さて、皆さん、それでは求人倍率の逆、つまり求職者の数を求人の数で割ったもの、仕事の口一つにつき求職者が何人いるかを示すもののことをなんと言っていたか分かりますか? 今は、もう使われていないので、ほとんど知っている人はいないはずです。 求職倍率と思われた方は、論理的な方です。でも、正しい答えはそれではありません。 それは殺到率というのです。 この言葉を教えてもらったとき、私の頭の中にこんな映画のようなシーンが浮かびました。 大勢の中年の失業者がたむろしています。大恐慌時代のアメリカのようです。そこに栄養のいい男が現れて、偉そうな口調でこういいます。 「おい、いい仕事があるぞ。ちょっときついがな。働きたい奴はいるか?」 すると、何十人、何百人という男たちが、われがちのその男に走り寄り、押し合いへし合いしながら、口々に「俺を雇ってくれ!」と叫ぶのです。 求人倍率という、平明な、客観的な言葉ではこういう情景は浮かんできません。あまりの違いに、殺到率という言葉は私の頭の中に刻み込まれたのです。 しかし、その後、この言葉を使う機会はありませんでしたし、思い浮かべることもたまにしかありませんでした。そして、今日、BUNTENさんの「「過当競争」を読んで、久しぶりにこの言葉が思い浮かびました。 実は、以上は序文でして、以下が本文です。 心からBUNTENさんのの幸運をお祈りします。(もう、努力の問題ではないと思うので、「健闘を」とは申しません。)先ほど、神様にお願いをしておきました。Good Luck! 人気blogランキングでは「社会科学」の31位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング