労働

25歳から29歳の女性正規雇用者は減っていない

「25歳から29歳の男性正規雇用率は上昇中」に続いて女性です。 女性の人口も減り続けています。わずか3年間で26万人も減っています。率で言うと8%くらいです。しかし、労働市場への参加割合、労働力率は男性が安定しているのとは違い上昇しています…

25歳から29歳の男性正規雇用率は上昇中

「25歳から29歳の男女の正規雇用率は上昇中」で数字を紹介しましたが、男性に限るとこうなります。 人口は減り続けています。わずか3年間で22万人も減っています。率で言うと6%くらいです。これに対し、労働市場への参加割合、労働力率は安定してい…

25歳から29歳の男女の正規雇用率は上昇中

「25歳から44歳の男性の1月の就業率は、リーマンショック前の水準を下回っている」では、働き盛りの男性の問題を取り上げましたが、若年労働者の労働市場はかなりタイトになってきており、正規雇用の割合も高まってきています。 残念ながら人口は減り続…

3月の勤労者家計の雇用環境見通し

「2月の勤労者家計の雇用環境見通し」からさらに改善されました。 前回も書きましたが、雇用そのものの改善は続いていましたので、それが実感されるようになったのか、人手不足が盛んに報道されるようになって、意識が変わったのか、その辺りは依然としてよ…

25歳から44歳の男性の2月の就業率は、リーマンショック前の水準

労働力調査の2月分です。http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm 2月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2017年97年との差08 年との差25~34歳93.890.290.6△3.20.435~44歳95…

労働市場の調整期間(備忘)

過去20年間を振り返っての感想。 単純すぎるが。 市場での調整には価格の変化と量の変化がある。市場は普通、フローの市場とストックの市場がある。常用者であれば、レンタカーの貸借がフローの市場であり、乗用車そのものを売買がストックの市場である。 …

当面の景気見通し

2016年10-12月期のGDP二次速報が公表された(http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/gaiyou/gaiyou_top.html)のを契機に当面の景気見通しをメモしておく。 消費と民間設備投資の堅調な増加を原動力として、景気はこれまで以上のペース…

25歳から44歳の男性の1月の就業率は、リーマンショック前の水準を下回っている

労働力調査1月分です。 1月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2017年97年との差08 年との差25~34歳93.990.790.3△3.6△0.435~44歳95.893.994.1△1.70.245~54歳95.993.…

2月の勤労者家計の雇用環境見通し

「1月の勤労者家計の雇用環境見通し」で「2016年12月に続いて、前年同月比改善しています。3年前の2014年ほどではないですが、良くなってきています。」と書きましたが、2月も前年同月比改善しています。これで3か月連続で改善です。2月の改善…

中途採用者の賃金上昇

賃金構造基本統計調査が発表されたので、少し中途採用者の賃金について。 この調査では性、年齢、学歴、勤続、産業、企業規模別の所定内給与が示されています。学校を卒業してから何年かたった年齢の勤続年数0年(1年未満という意味です。)の賃金は中途最…

1月の勤労者家計の雇用環境見通し

「勤労者家計の雇用環境見通し好転」2107年1月分が発表されました。2016年12月に続いて、前年同月比改善しています。3年前の2014年ほどではないですが、良くなってきています。 雇用そのものの改善は続いていましたので、それが実感されるよ…

25歳から44歳の男性の12月の就業率は、リーマンショック直後を上回った

「25歳から44歳の男性の11月の就業率は、リーマンショック(2008年9月15日)直後を下回っている」でしたが、12月は、少し上回りました。ただ、どういうわけか、25歳から34歳だけが1ポイント近く下回っています。11月に続いて90%を割っ…

勤労者家計の雇用環境見通し好転

12月の消費動向調査が発表されています。11月は、「勤労者家計の雇用環境見通し悪化」だったのですが、12月は好転していました。 なぜ、好転したかはよく分かりません。普段見聞きする周囲の人々の状況が良くなったのか、人手不足の報道が増えたせいか…

25歳から44歳の男性の11月の就業率は、リーマンショック直後を下回っている

「35歳から44歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前に迫っている」だったのですが、11月は後退です。 25歳から34歳の就業率は90%を割ってしまいました。97年危機の前との差も広がっています。25歳から54歳まででさらに61万人の…

35歳から44歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前に迫っている

「25歳から54歳の男性の9月の就業率も、まだリーマンショック前を少し下回っている。」で「2008年のリーマンショック前の水準を25歳から34歳と45歳から54歳は上回りました。就職氷河期世代は、まだです。」と書きましたが、10月も質的に…

勤労者家計の雇用環境見通し悪化

消費動向調査の11月分が発表されました。二人以上の勤労者世帯の感じている雇用環境はかなり悪化しています。 この調査の仕組みや意味については「雇用不安を払拭せよ」をお読みください。 雇用環境(勤労者)月2014年2015年2016年差1月49…

悪い予感の自己実現

消費動向調査の10月分が発表されました。この調査の仕組みや意味については「雇用不安を払拭せよ」をお読みください。 二人以上の勤労者世帯の感じている雇用環境はわずかながら悪化しています。 雇用環境(勤労者)月2014年2015年2016年差1…

25歳から54歳の男性の9月の就業率も、まだリーマンショック前を少し下回っている。

月は変わりましたが、「25歳から54歳の男性の8月の就業率は、まだリーマンショック前を少し下回っている。」と同じタイトルになりました。 2008年9月15日のリーマンブラザーズ破たんから8年余りが過ぎて、なおこの状況です。特に35歳から44…

雇用不安を払拭せよ

内閣府が作っている統計に、消費動向調査というものがあります。 調査の概要はこちら。http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi_gaiyou.html 複数の調査項目があり、月によって調べる項目が変わるのですが、毎月調べられ、発表されている項目が消費…

25歳から54歳の男性の8月の就業率は、まだリーマンショック前を少し下回っている。

2008年9月15日のリーマンブラザーズ破たんから8年余りが過ぎました。 労働力調査の8月分が発表されました。2008年8月は労働市場の需給がだいぶ改善し、少し明るい気分になっていたのを覚えています。 8月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢…

取り戻そう日本経済の必勝パターン その2

「取り戻そう日本経済の必勝パターン」を確実に取り戻すために一番重要なのは、雇用の維持・拡大だ。労働需要>労働供給という状態が崩れれば、元の木阿弥、日本経済の必敗パターンに戻ってしまう。その兆候がないわけではない。勤労者家計の消費の停滞など…

取り戻そう日本経済の必勝パターン

小さな子どもが家へ帰ってきた。見ると顔が赤らみ、汗びっしょりで、呼吸が荒い。額に掌を当ててみると熱い。風邪なら大変だ。こじらせてはいけない。すぐに汗を拭いてやり、肌着を新しいものに変えてやり、薬を飲ませなければならない。 しかし、これが暑い…

25歳から54歳の男性の7月の就業率は、まだリーマンショック前を少し下回っている。

労働力調査の7月分が発表されました。 7月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2016年97年との差08 年との差25~34歳94.090.290.4△3.60.235~44歳96.293.992.9△3.3△1.045~54…

25歳から54歳の男性に130万人分の正規の職を

「25歳から54歳の男性の6月の就業率は、まだリーマンショック前を下回っている。」について 労働力調査の4-6月平均詳細集計から働き盛りの男性のうち対策が必要な人を選び出してみました。 まず、働いている人(就業者)の中で、「非正規の職員・従…

男女の就業率格差縮小

「25歳から54歳の男性の6月の就業率は、まだリーマンショック前を下回っている。」などで働き盛りの男性の就業率の引き上げの必要性を示しているのですが、世間ではこの問題についてあまり関心がないようです。 おそらく男女計で見ればすでに1997年…

25歳から54歳の男性の6月の就業率は、まだリーマンショック前を下回っている。

6月分の労働力調査が発表されました。働き盛りの男性の就業率は芳しくありません。 6月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2016年97年との差08 年との差25~34歳94.691.291.0△3.6△0.235~44歳96.…

18,19歳の投票

新たに選挙権を得た18歳、19歳では与党支持が多かったようで、朝日新聞では「今回、初めて投票した18、19歳は、比例区では半数が自民と公明両党に入れていたことが、朝日新聞社が実施した出口調査でわかった。投票の際に重視した政策は「景気・雇用…

35歳から54歳の男性の5月の就業率は、まだリーマンショック前を下回っている。

5月分の分析が遅れました。 「働き盛りの男性の4月の就業率はリーマンショック前を下回っている。」で、「不調です。」と書いたのですがあまり状況に変わりはありません。 5月の男性の年齢階級別就業率(%)年齢1997年2008年2016年97年との…

働き盛りの男性の4月の就業率はリーマンショック前を下回っている。

「働き盛りの男性の就業率はリーマンショック前を再び下回った。」の続きです。 労働力調査の2016年4月分が発表になりました。不調です。 2月分では「働き盛りの男性の就業率はリーマンショック前を超えた。」と書けたのですが、3月に続いて、35歳…

労働市場の流動性とブラック企業

2016年5月16日付の日経新聞朝刊、「経済教室」に慶應義塾大学の山本勲先生が「総労働時間の上限規制を」という題で書かれています。 この中で「日本には違法に長時間労働を強いる『ブラック企業』」が存在するといわれる。本来であれば、そうした企業…