35歳から44歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前に迫っている

25歳から54歳の男性の9月の就業率も、まだリーマンショック前を少し下回っている。」で「2008年のリーマンショック前の水準を25歳から34歳と45歳から54歳は上回りました。就職氷河期世代は、まだです。」と書きましたが、10月も質的には同じです。ただ、幸いなことに、35歳から44歳の男性の10月の就業率は、リーマンショック前の水準に後0.1ポイント差まで迫っています。年内には上回って欲しいものです。 ただ、97年危機の前との差はむしろ広がっています。25歳から54歳まででさらに57万人の仕事が必要です。 2008年9月15日のリーマンブラザーズ破たん前の労働市場の状況は、当時の私の感覚では、「最悪期は脱して本格的回復の入り口にたどり着いた、これから良くなっていくといいな。」でした。それから8年余りが過ぎて、なおこの状況です。長く続いた不況の影響で、労働市場の状況に対する世間の判断の基準が変わってしまったように思えます。私には、現状が完全雇用だとは思えません。 10月の男性の年齢階級別就業率(%)
年齢1997年2008年2016年97年との差08 年との差
25~34歳93.790.490.5△3.20.1
35~44歳95.793.893.7△2.0△0.1
45~54歳95.193.193.2△1.90.1
10月の男性の人口と仕事の不足(万人)
年齢2016年の人口1997年2008年
25~34歳69522△1
35~44歳89418
45~54歳86216△1
25~54歳2,45156△1
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