格差

では、何を基準に解雇するのか?

「非正規社員の雇用・生活保障」で「もし、不安定な職にそれなりのリスクプレミアムがついていて、しかも低賃金になっているということであれば、正社員と非正社員の労働の質、仕事に差があるか、正社員たる地位には、例えば拘束性が強いとか不払い残業をし…

非正規社員の雇用・生活保障

2008年12月26日の毎日新聞のオピニオン欄が「どうする非正規雇用の大量解雇」という特集を組み、大阪大学の大竹先生、関根秀一郎派遣ユニオン書記長、川本裕康日本経団連常務理事が論説を書かれています。私は「大竹先生の論説」に思考を刺激されま…

手配師

長くなりますが、hamachanさんのブログ「良心的な手配師」からの第一の引用です。 自見氏は、ご自分が副医局長としてやってきたことを、金銭評価された私的利害を超えた公的な利益実現のために尽力する「良心的な手配師」と評しているわけです。 自見氏が手…

再チャレンジ

少し古い話ですが、「雇用破壊」を特集した週刊東洋経済の1月13日号。なかなかの力作でした。 この中で、すこしひっかったのが、ここです(48ページ)。 「一方で、キャノンの中途採用情報には、当時一行の注意書きが添えられていた。『派遣社員等で現…

「「高卒有効求人倍率1倍」から見える現実」について

統計で使う言葉に求人倍率というのがあります。 ハローワークに登録している有効求職者で有効求人を割れば、有効求人倍率で、ある月に新たに登録した求職者の数でその月に申し込まれた求人の数を割ると、新規求人倍率です。 毎月、厚生労働省から発表されて…

地方公共団体間の若者獲得競争

「地方の若者の職場 その2」で、「若者の争奪戦では、もう勝負がついています。再チャレンジを試みても体力を消耗するだけです。」と書きました。このときは現在の地方財政システムを前提に考えていました。 最近、地方公共団体に国の財政から必要最小限(…

地方の若者の職場 その2

「地方の若者の職場 その1」に、hamachanさん、rascalさんを始め皆さんから多数のコメントを頂きました。そのお返事を兼ねて前回の続きです。 hamachanさんが指摘されているように、企業が地方へ進出する可能性は確実とはいえません。かと言って、地方の若…

地方の若者の職場 その1

「若者の就職 平成19年3月卒 その1」に、namiさんからコメントを、そのコメントに対する回答をhamachanからいただきました。 まあ、責任があるのかどうか分かりませんが、私も答えを。 特別有利な条件を持っているところ、例えば京都などを除き、普通の…

「「今夏のボーナス」について 続報」について

厚生労働省から夏季の賞与の結果が発表されました。http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/17/1709p/xls/1709c05p.xls 夏季の賞与というのは6月から9月までに支給された特別給与のうち賞与として支給されたものです。 規模5人以上の事業所…

「今夏のボーナス」について 続報

「今夏のボーナス」についてで毎月勤労統計の速報に基づいて記事を書いたのですが その後確報が発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/17/1708fr/mk1708r.html 数字を確報のものに改めて、全文を掲載します。 8月の毎月勤労…

今夏のボーナス

8月の毎月勤労統計の速報が発表され、5,6,7月と連続して前年同月比で増加をしてきた現金給与総額が、減少になりました。1.3%のマイナスです。久しぶりの弱い指標です。http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/17/1708p/mk1708p.html …

「恩恵」は行き渡った?

「「恩恵は行き渡らず?」 その2」について で、16年平均では、未だ労働者に「恩恵」は行き渡っていないことを書きました。 では、17年の夏ではどうか。6月の毎月勤労統計が発表されたのでhttp://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/17/1706f…

「恩恵は行き渡らず?」 その2

2月1日のエントリ「恩恵は行き渡らず?」で、 「フルタイム、パートタイムどちらも所定内給与は、余り変化がなく、フルタイムの特別給与は率でみてやや増加、パートタイムの特別給与は、率はともかく額でみるとほとんど変化していないのではないでしょうか…

可処分所得

労務屋@保守おやじさんのエントリー(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050131)に対するコメントでTTさんが可処分所得の問題を指摘されています。総務省統計局の「家計調査で」調べてみました。 http://www.stat.go.jp/data/kakei/2003n/zuhyou/a207-3.x…

恩恵は行き渡らず?

1月31日の日経新聞に、「上場企業が過去最高益の見通しとなったことの恩恵を受けていますか。」という問いに会社員の82%が「最高益の恩恵を受けていない、どちらかといえば受けていない」と回答したという記事が載っていました。 2月1日に厚生労働省…

児童手当 その6

今日は、企業の外への影響を考えてみたいと思います。 ひとつは生活水準の格差の問題です。子供のいる世帯とそうでない世帯との比較は、「児童手当 その2」でやりましたので、子のいる世帯同士の比較です。 世帯主、男性という意味ではなくその世帯でもっと…

児童手当 その2

前回に引き続き、児童手当について。 そもそも児童手当は必要なのか、優先順位は高いのかという議論をして見ようと思います。児童を持つ世帯の生活実感を調べたいということです。普通、世帯の格差を調べるなら、所得が高いかを調べればいいのですが、この場…

介護

昨日(1月4日)の朝日新聞の夕刊に「介護職員7割が『不安や不満』『賃金安い・評価低い』」という見出しの記事が出ていました。 介護労働安定センターの調査結果の紹介です。3000人から回答を得たそうですから、かなり信用できるでしょう。 他の職場…