労働時間

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年2月確報)

2月分の確報が発表されました。「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年2月速報)」との大きな違いは、一般労働者の労働者の増加率が下方修正、パートタイム労働者のものが上方修正されていることです。 前年がうるう年だった影響で、労働時間、労…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年2月速報)

2月の速報が発表されましたので、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年1月確報)」に数字だけを追加しておきます。この記事のコメント部分は1月確報に対するものなので、間違えないでください。 常用雇用は合計では2%台前半の増加が続いてい…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2017年1月確報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年12月確報)」について の続きです。 今回から規模30人以上事業所のサンプルが抽出替えをされ、結果に多少の差が出ている可能性があります。 常用雇用は合計では2%台前半の増加が続いています。このうち…

事業所規模別のパートタイム労働者

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年12月確報)」と少し趣を変えて、パートタイム労働者の1時間当たり所定内給与と労働投入量の動きです。備忘のために。 パートタイム労働者の1時間当たり所定内給与と労働投入 前年同期比(%)年期5人以上給…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年12月確報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年11月確報)」に続いて12月分が発表されました。11月と同じ傾向が続いています。 常用雇用は合計では2%台前半の増加が続いています。このうち一般労働者(フルタイム労働者)は1.9%の増加です。パートタ…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年11月確報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年10月確報)」に続いて11月分の確報が発表されました。 常用雇用は合計では2%台前半の増加が続いています。このうち一般労働者(フルタイム労働者)は2.0%の増加です。パートタイム労働者は2.8%の増加で、…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年10月確報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年10月速報)」の発表の後、確報が気になっていたのですが、今日確報が発表されました。 まず、常用雇用ですが、合計では2%台前半の増加が続いています。このうち一般労働者、フルタイム労働者は1%台後半…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年10月速報)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年9月)」の表に、10月速報の数字だけ追加しました。 常用雇用の増加率(%)月全体フルタイムパートタイム15年3月1.90.64.64月2.01.33.85月2.01.43.56月2.11.14.…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年9月)

9月の常用雇用は2.2%増加しました。8月と同じです。内訳をみるとフルタイム労働者(一般労働者)の増加率が1.7%です。8月がやや高かったのですが元に戻りました。パートタイム労働者の増加率は3.3%と久しぶりに3%に乗りました。「毎月勤労統計…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年8月)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年7月)」の続きです。 8月の常用雇用は2.2%増加しました。内訳をみるとフルタイム労働者(一般労働者)の増加率が2.1%と15年12月以来初めて2%を超え、パートタイム労働者の増加率は2.6%と前…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年7月)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年6月)」の続きです。 毎月勤労統計の7月分確報が発表されました。 常用雇用は、全体では5月、6月と同じく対前年同月比2.0%の増加です。「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年5月)」で書…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年6月)

毎月勤労統計の6月分の確報が発表されました。雇用、賃金ともに4月、5月の停滞を脱し、再び回復してきている感じです。 常用雇用は、全体では5月と同じく対前年同月比2.0%の増加です。「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年5月)」で書きま…

労働力調査で見てもパートタイム労働者の労働時間は短縮している

「多くの産業でパートタイム労働者の労働時間は短縮している」では、労働力の需要側の統計である毎勤で検討しましたが、今回は供給側の統計である労働力調査で6月分のパート・アルバイトの労働時間の変化を見てみます。 表Ⅱ8からデータを取っています。パ…

多くの産業でパートタイム労働者の時間当たり賃金は増えている

毎月勤労統計の5月分確報で調べてみました。 パートタイム労働者の動き産業労働者数同増加率労働時間労働投入1時間当たり賃金調査産業計1,4763.1△2.11.02.0卸売業・小売業3860.8△0.70.12.7飲食サービス業等3434.2△2…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年5月)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年4月)」について 5月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.0%の増加です。15年1月以降、1.9%から2.3%の狭い幅の中で増加が続いており、2%程度が巡航速度になっ…

多くの産業でパートタイム労働者の労働時間は短縮している

「パートタイム労働者の労働時間の短縮」は、場合によれば、労働時間の短い産業への移動という形で起こっており、産業ごとに見れば労働時間は減っていないという可能性もあります。 産業ごとにパートタイム労働者の総実労働時間を調べてみました。2016年…

パートタイム労働者の労働時間の短縮

「毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き(補足)」で、「パートタイム労働者の雇用が減少し、フルタイム労働者の雇用が拡大すれば、世間の関心を集めている平均賃金は上がり始めるでしょう。4月分の毎月勤労統計に注目です。」 と書いたのです…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年4月)

4月分が発表されました。注目していたパートタイム雇用は拡大です。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.0%の増加です。15年1月以降、1.9%から2.3%の狭い幅の中で増加が続いており、2%程度が巡航速度になった感がありますが、中身が変わり…

毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き(補足)

「毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き」で、「フルタイムの雇用が増えていることも手掛かりになります。」と書きましたのでそのデータを。 フルタイム常用雇用の動き(実績)月季節調整済み指数同左前月比原指数前年同月比14年12月101…

毎月勤労統計でみるパートタイム労働者の雇用の動き

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年3月)」などでパートタイム労働者の雇用の動きを追ってきましたが、かなりの期間、拡大基調が続いてきました。特に15年には前年同月比4%台という高い増加率が続いていました。それが16年に入ってから…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年3月)

3月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.1%の増加です。15年1月以降、1.9%から2.3%の狭い幅の中で増加が続いており、2%程度が巡航速度になった感がありますが、中身が変わりつつあります。3月の内訳をみるとフ…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年2月)

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年1月)」の続きです。2月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比1.9%の増加です。2.0%以上が7か月続いていたのですが、これで途切れました。内訳をみるとフルタイム労働者(…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2016年1月)

1月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.1%の増加です。これで7か月連続の2.0%を超えです。内訳をみるとフルタイム労働者(一般労働者)の増加率が1.4%であり、パートタイム労働者の増加率は3.6%となっています…

人的資本の生産が増えているかもしれない根拠 15歳から24歳正社員

15歳から24歳の正社員の数です。総務省の労働力調査から抜き出しました。 この年齢層は学校を卒業する時期の若者です。そのため、毎年4-6月に増え、その後減っていくというパターンがあります。 実績は次の通りです。 15歳から24歳の正社員の数(…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年12月)

12月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.3%の増加です。7月から12月まで6か月連続して2.0%を超えです。内訳をみるとフルタイム労働者(一般労働者)の増加率が1.4%であり、パートタイム労働者の増加率は4.4…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年11月)

(2015年1月23日)訂正、追加をしました。 11月分の確報が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.1%の増加です。7月から11月まで5か月連続して2.0%を超えです。内訳をみるとフルタイム労働者(一般労働者)の増加率が1.…

2016年の注目点

あけましておめでとうございます。 2015年には、二つの注目すべき変化が生じました。 一つ目は、「人的資本の生産が増えているかもしれない根拠 男女計年齢計」で示したように、前年に比べて正規労働者の数が増え始めたことです。 二つ目は、まだ統計で…

人的資本の生産が増えているかもしれない根拠 男女計年齢計

「人的資本の生産が増えているかもしれない根拠 若い女性」に関連して、労働力調査で「正規の職員、従業員」(以下「正社員」)の数を見ることができます。月々の数字にはランダムな変動があると思われますので、3か月の移動平均で見ることにしました。6月…

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年10月)

10月分が発表されました。 常用雇用は、全体では対前年同月比2.2%の増加です。これで7月から10月まで4か月連続して2.0%を超えたことになります。内訳をみるとフルタイム労働者(一般労働者)の増加率が9月と同じ1.3%であり、パートタイム…

「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年9月)」番外

これまで書いてきた「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年9月)」では、前年同月比の変化を解説してきた。 毎月勤労統計が最近の労働市場の状況を把握するための速報統計(構造統計に対する速報統計という意味で、速報、確報という意味での速報で…