労働力調査で見てもパートタイム労働者の労働時間は短縮している

多くの産業でパートタイム労働者の労働時間は短縮している」では、労働力の需要側の統計である毎勤で検討しましたが、今回は供給側の統計である労働力調査で6月分のパート・アルバイトの労働時間の変化を見てみます。 表Ⅱ8からデータを取っています。パート・アルバイトのうち州の労働時間が34時間までのものの分析です。労働時間を1-19時間と20-34時間に分けて表を作りました。もっと細かい分割がなされていますが、19時間までは人数が増え、20時間からは減っていること、この区分をすると人数が同じぐらいになることお考慮して、このように分けました。従業者のみで、休業者は含んでいません。休業者の労働時間はゼロですから。 6月のパート・アルバイトの人数、構成比(万人、%)
全体1-19時間20-34時間
2016年994429564
2015年966396571
増減2833△7
2016年10043.256.7
2015年10041.059.1
増減2.2△2.2
この表から読み取れるように、供給側から見てもパートタイム労働者の労働時間は短縮しています。人数が増えているほどには人・時間で測った労働投入は増えません。荒い計算ですが1-19時間の労働者の労働時間を10時間、20-34時間の労働者の労働時間を27時間とすると、前者が3人増えて後者の1人減少を補えます。6月は前者が33万人増えて、後者が7万人減っていますので、人・時間でも増えてはいます。しかし大幅に増えているというわけではありません。パート・アルバイトの労働供給増加の限界がどこか、注目です。 人気blogランキングでは「社会科学」の7位でした。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング